低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   様々な学び方   ともっち

 ひとつの火を通じて心がかよいあう。そういう不思議な力を火は持っていた。火は人間結合のあらわれ、家庭の健在の象徴であった。また人間を接近させ、親密さを強める効果ももっている。「同じ釜の飯を食った」とは遠慮のない親しい関係、「カマドを分ける」とは人間の交わりの単位を分けるということを示す。このような調理の火の共有は人間をつなぐ重要な文化項目であった。火の管理は単に物理現象だけでなく、その火をめぐる人間集合の管理をも含むのであった。私も一つのものから多くのものを得られるような生き方をしたいと思う。
 そのための第一の方法は物事を広い視野で考えるということだ。広い視野で考えるということは、例えば好き嫌いをしないということである。食べ物でたくさん好き嫌いをしていると、食べるものがワンパターンになってしまい、視野が狭くなってしまう。また同じ物ばかり食べているということで、健康でいられなくなってしまうかも知れない。しかし好き嫌いがない広い視野ならば、もちろん健康でいられるし、また味の視野を広げることができる。私は以前、椎茸などのキノコ類が嫌いだったが、最近は食べられるようになった。キノコ類が食べられるようになってから、今まで食べなかった料理も食べるようになり、今まで以上に食べ物の味の種類が増えた。このように広い視野を持つことで、多くのことが得られるのだ。
 第二の方法としては一つのことを長く続けるということである。一つのことを続けていると、次々と新しいことを得ることができる。逆にいろいろなものに目移りしていると、最終的に多くのものは手に入らないのである。前に読んだ長文に「一つの言語を習得して身に付けるということは、その言語圏の文化の価値体系を身につけ、何をどのように捉えるかに関して一つの枠組みを与えられるということである。」という文がある。この文にあるように一つの言語について長く学ぶことで、文化も理解できるようになるのだ。私は中学校3年間バスケットをやっていたが、初めはクラブで学べることといえば、バスケットの技術ぐらいかなと思っていた。しかし最終的にはそれだけでなく、先輩や友達との人間関係や、チームの中で信頼しあうことの大切さなど、様々なことを学ぶことができた。このように一つのことを長く続けることで多くのことが得られるのだ。
 確かに「ライオンは、一匹のウサギを倒すためにも、全力を尽くす」という言葉のように、一つのことだけに集中してそのことを極めるということも大切である。しかし私は一つのものから多くのものを得られえるような生き方をしたいと思う。

   講評   huzi

かまどの火をともに囲むことは、人間同士の結合を意味する。現代の人間にとっては、食事が「かまどの火」にあたりますね。「いっしょに食事をしよう」=「仲良くなろう」という意味。
ともっちさんは、さらに大きな視点で「かまどの火」について考えていますね。かまどの火、それは、一つのものから多くのものを得る生き方の象徴だと考えたのですね。
◆ひとつのできごとに限定し、その場で終わらせてしまわず、そこから学ぼうとする意欲は、自分自身の可能性を広げるね。また、やりつづけることで、より深い可能性が見えてくることもある。きのこの例は広がりを示し、バスケットの例は時間によってあたえられた深まりを示しています。どちらも、自分らしい意見で◎。【長文実例】のあてはめもうまい。
◆反対意見理解もなめらか。一つのことだけに集中しながら、周りを見る余裕があれば、さらに多くのものを手に入れることができるのでしょう。かまどの火は、自分の体を一時的にあたためる効果以上の役割を持つのですね。

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