国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   創造力   はなこ

 先進国の後を追いかける途上国経済と、世界の先頭を走る先進国経済のもっとも重要な差がある。それは「途上国経済では物まねができたけれども、先進国経済では自分で新しい知識を創造しないとそれ以上の発展ができない」ということである。途上国の有利な点は、第一に、先進国モデルが存在し、容易に産業化のための目標がみいだせること。第二に、先進国から技術を導入できること。そして第三に、賃金など全体的なコストが先進国に比べて有利であることなどである。日本人は、いつまでも欧米の背中を追い続けるのではなく、自分たちで物事をもっとよく考えて、創造性を高めるべきだと思う。
 そのための第一の方法は、失敗を恐れないことである。失敗を恐れていると、どうしても行動が小さくまとまってしまい、自分の能力を最大限に発揮することが出来なくなってしまう。僕も、小学校の休み時間に野球をやったとき、三振をしないようにと思って、バットを短くもちボールに当てにいってしまい、ダブルプレーになってしまったという苦い経験がある。いつも通りに打ちにいっていれば、もしかしたらヒットが打てたかもしれないし、最低でも、三振でワンアウトをとられるだけで済んだと思う。まさしく、二兎追うものは一兎をもえずである。いろいろな部活でも、失敗を恐れて、失敗をしてしまうということは良くあることだと思う。
 第二の方法は、反対意見を自分の力で乗り越える力を持つことである。豊臣秀吉は、本能寺の変で織田信長が明智光秀によって暗殺されたとき、大きな任務をまかされていて、仲間の反対もあったと思う。しかし、そのようなものを振り切って、徳川家康よりも早く明智光秀を捕まえることに成功し、これが大きな転機となり、天下を統一することが出来た。(歴史)サッカーの中田英寿選手も、監督にどんなことを言われても、自分が思っていることは曲げずに、自分の納得のいくまで話し合い、自分の活躍の場を得てサッカー選手として成功することが出来た。
 確かに、欧州の進んだ技術をどんどん取り込んでいろいろな技術や知識などを自分の物にし、レベルアップすることは欧州で成功することが実証されている。そのため自分で物事を作り出すよりも成功する確率が高く、いろいろな物事を真似することも大切だと思う。しかし、これからの時代は、国単位ではなく、世界単位で物事が動くため、創造力というのはとても重視されると思う。自分の力を証明するのは、他人をうまく真似することではなく、自分たちで物事を作ることである。

   講評   nara

最近、「ゆとり教育」をどう判断するかということがよく論じられて、教育の方向性をどちらに舵取りするかも、話題になったね。大方の意見は「ゆとり教育が学力低下を招いた」ということになるだろうか。教育の成果というものは、数年で出るものではないのが、難しいところだ。「猫の目改革」などと揶揄されるように、今の日本では「こうすべきだ」というモデルを見つけ出せずにいるのかもね。
 それは、長文に書いてあるようにキャッチアップをすませてしまったことと、今の教育システムを施す側がキャッチアップ前の世代だからということが問題になりそうだね。自分たちがやってきたことが基準になりえないので、何をなすべきかに自信が持てずにいるのだろうな。
 中田選手の話は、いろいろなテーマに使えるのだね。考えてみると、サッカーなどのスポーツはまだキャッチアップをすませていない分野だったのかもしれないなぁ。サッカーも野球も、今やっと欧米のチームの中で力を発揮できるまでに至ったというふうに考えると、これらの人が指導的立場になったときに、どういう変化が起きるか、ここが興味深いね。
 国単位ではなく世界規模で物事が動き、大きな世界の中で力を発揮するのは個々人である。個々人の力が充実することが、国の目指すことなのだね。国が国を越える人づくりをするということが、キャッチアップ以後の方向性ということになるのだな!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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