国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   道の思い出   えよゆ

 筆者は道が一番道らしいのは、人間の暮らしをあたたかたに支え、色々なもの、例えばしゃれた石、虫の死がい、雑草の可憐な花、ラムネのビンの破片、石炭の欠片、鳥の羽、などを発見し、手にとる事ができる踏みしめられた道である、と言っている。舗装された道では、手に取りたいような物はなにもない。最近、彼がある方から石をもらった。キララが含まれていて、日の光、また月の光に照らしてみると、チカチカとかわいらしくきらめく石であった。その石をくれた方は、道で拾ったと言った。筆者はおそらくその石は、豊かな気持ちで、者皆全てにいとしみを感じながら歩く土の道で拾われたと思っている。無味乾燥なアスファルト道路にはこのようなしゃれた石は無いのだと感じている。
 マレーシアにはこのような人々をあたたかに支える土の道がたくさんあった。家から学校までの近道も、近くに住んでる住民によって踏み慣らされた道であった。その道は、小さい林の中を通る道で、手に取りたくなるようなものもたくさんあった。バッタや、鮮やかな色をした花、熟れ始めているバナナ。しかしその中にも手に取りたくない物や近づいてはいけない物もあった。触りたくないものの例として、蝙蝠、人によって違うが、イモリやヤモリ。個人的には両方ともかわいいが、見ただけで泣いてしまう人や、悲鳴をあげる人もいた。近づいてはいけない物もたくさんあった。猿、イグアナ、時にはつばを吐く蛇も出た。このような道を歩くことは、危ないが、同時に、スリリングなとこもあった。
 私も、小学2年生の時に筆者と同じように石蹴りをしていた。始めは、どんな石でもよかったけど、途中からこだわってきて、最後の方には石を探しにまで行っていた。あるひ、いつものように石蹴りをしている時、一ヶ月くらい使っていた石が泥水でいっぱいだったどぶに落ちてしまった。必死になってどぶに手を突っ込み探したが見つからなかった。私の友達は「早くしないと学校に遅刻するぞ」と言いったが、私は「まだ平気だよ。それより石を探さないと...」と言い返した。数分探していたが、見つからず、悔しさにあふれて、学校に向かって走り出した。結局遅刻をした。先生に理由を聞かれ、石蹴りをしていて、石をなくしたから探していた、と正直に言ったら、先生に石蹴りなんかやるな!!とどなられた。その時は、悪がきだったので、先生の言う事なんか全然聞いて無く、その日学校から帰る時に、適当に石を見つけ、蹴りながら帰った。しかし、そこらへんの適当に拾った石じゃどうも上手く蹴れなくて、とうとう石を探しに行った。学通路から枝分かれしている道があり、その上になんかありそうだったからあがって行った。その時はいつも学校へいっしょに石蹴りをしている友達と一緒にいた。その道は細く、舗装されていなく、山へ上がっていく道だった。その小さな山の頂上に行く途中に、土の中にめり込んでいた石を見つけた。その石は黒く、表面がつるつるしている平べったい石だった。石蹴りにちょうどいい形の石だったので、その石の周りのやわらかい粘土みたいな土を掘り、石を取り出した。次の日からその石を使って石蹴りをしながら学校に登校した。毎回石が無くなるとその道の上で新しい石を見つけてきた。その道には色々なものがあり、一回そこで竹の子を見つけたので、引っこ抜こうとすると、近くにいた人に怒られて、猛スピードで逃げた。その道には面白かった思い出や、怖かった思いでもあった。この前、母校の日野小学校に行った時に昔通ってた学通路を通りました。幸に、その道は記憶のままで、ほっとした。あの道は自転車でも登る事できないほど急で細い道だから、舗装される心配は無いと思う。
 人間にとって、土の道とはやさしく、いろんな物を見つけられる道だと筆者は書いている。私はそれに「安全」を加えたい。むかしアスファルトの道の上でサッカーをしていて、転んだ。膝をひどく擦った。血がだらだらと垂れて、靴下まで赤く血の色でにじみ始めた。しょうがなく、家に帰って、傷口を洗い、消毒をした。他の日に、同じくサッカーをしていたが、今度は芝生の上で、ちょっと剥げている所もあったが、そこは濃い茶色の土だった。その場所では、好きなだけスライディングやこけたりでき、けがは一つも無かった。他にも、ガラスの欠片を土の上で裸足で踏んだこともあったたが、ガラスが土にめり込み幸に傷は無かった。この様に、下が土だったおかげで何回もけがを免れた。土は私達の足に一番やさしい物だ。この先にも、舗装されて無い土の道がなくならないように願っている。

   講評   jun

 感想文はむずかしいかと思いましたが、似た話をたっぷり書くことができました。これもまたすばらしい作品に仕上がりましたね。

<第一段落>
 筆者の言いたいことを代弁する形で、長文の内容をまとめることができました。うまく要約しましたね。
<第二段落>
 「土の道」ということで、マレーシアでの思い出を書いてくれましたが、これは祐太君にしか書けない、個性的な体験実例ですね。コウモリ、イモリ、ヤモリ、イグアナなどは、日本ではなかなかお目にかかることができません。(先生に家にはときどきヤモリが出没しますが。(笑))自然が多く残るマレーシアでの貴重な体験ですね。
<第三段落>
 二つ目の話もおもしろいエピソードで、一息に読んでしまいました。石蹴りの石にこだわる少年の姿に共感を覚えます。友だちや先生とのやりとりを書いたところも具体的でおもしろいです。
 「通りました。」だけ敬体になってしまったので「通った。」としましょう。
<第四段落>
 「安全」であることも土の道の大きな特徴ですね。自らの体験からその点を指摘したところに説得力があります。いろいろな意味で、土の道はやさしさにあふれていますね。

▲「スリリングなとこもあった」→「スリリングなところもあった」
▲「舗装されていなく」→「舗装されておらず」「全然聞いて無く」→「全然聞いておらず」
▲「なんかありそうだった」→「何かありそうだった」 話し言葉に注意しましょう。
▲「もの」「こと」はひらがなで。「私達」の「たち」もひらがなで書きます。
                     

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