創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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満足な近道 れもん
何かを得るためには何かを失わなければならない。これは人生の上でとても厄介なことだ。何か新たなことに挑戦しようとすると、時間も体力も、そして知らぬ間にもっと大切なものを失うかもしれない。もっと極論を言えば、生きていれば若さを失う。この自然な鉄則がある限り、人間は完璧になり得ない。そして、常に人間には長所と短所が付きまとう。しかし、それは仕方の無いことだ。では、それを承知した上で、人間は「長所を伸ばすこと」と「短所を減らすこと」のどちらに重点をおけば良いのだろうか。
確かに短所を伸ばし、減少させていくことも大事だ。私にも苦い経験がある。それは、先日の一年生最後の期末テストのときである。当然のように、毎日の復習などあまりしていなかった私はある選択を迫られた。それは、不得意な代数を重点的に勉強するか、ある程度、得意なテストで高得点を狙うかということである。結局後者を選んだ私は悲惨な結果に出会ってしまった。確かに、得意な数科目で点数は稼げたのだが特に不得意な代数で全てが台無しになってしまい、結局前回のテストより勉強をしたのにも関わらず、総合成績では・・・(笑)。と残念な結果に終わってしまった。このように、短所を伸ばすことは確かに長所を伸ばすことよりも、心労や苦労がかかるが、短所によって長所までもが潰れることは自分自身の可能性や活躍の範囲を狭まらせてしまう上に、短所を減らす努力をすることで、人間的にも成長することができる。(複数の意見一)(体験)
また、長所を伸ばすことが大事という意見もある。例えば長島茂雄氏は、少年時代から野球が得意で勉強が大の苦手で嫌いだった。しかし、後になって同氏は、勉強が苦手なことが返って、自分を野球の道へと進ませたのかもしれない、と語っている。このように、長所を伸ばすことで、自分の人生を前向きにさせたり、自分の特技で他人を感動させることまでもできるのだ。(複数の意見二)
長所を伸ばすことも短所を減少させることも大切だ。しかし、人間にとって最も大切なのは臨機応変に対応することと、バランスなのかもしれない。その時、その状況に合わせて、最も適したバランスを構成していくことが人間としてより幸福な人生を送れる近道な方法なのかもしれない。「寒さに抵抗する一番良い方法は、寒さに満足することである。」という名言もあるように、その時、その瞬間の自分自身に満足できる自分を創ることが今の自分にとっても未来の自分にとっても最も重要な目的なのだ。(総合化)(名言)
講評 nara
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