国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   いたずらをしたこと   つきのわぐま

あら、計算機がないわ。」(書き出しの工夫)
と先生が言った。ぼくは先生が他の部屋にえんぴつをとりにいったすきに、計算機を本棚に隠してしまった。
なぜかと言うとぼくがいつもめんどうくさい計算をしているとき、先生は左手に計算機を持って右手でポンポンと簡単に答えをだしていることが面白くなかったからだ。先生が部屋に戻ってきて、計算機を使って計算をしようと思ったらそこには、計算機がなかった。
先生は、思わず
「もしかして私、ボケが始まったかしら。」
といった。その話を聞いて、ぼくはついつい
「プッ。」
とわらってしまった。だから先生はぼくが計算機を隠したと思って、
「まさかあなた計算機をかくしたでしょ。」
といった。ぼくは心の底で、あっ、ばれちゃったと思った。だけどぼくはうそをついて先生に、
「そんなのまさかりかついだ金太郎に聞いたら」
と言って自分の問題を再び解きはじめた。
ぼくが横目でチラッと見ると先生は計算機をいっしょうけんめい探していた。
だが、計算機は先生の前には現れなかった。
 ぼくのこころの中の良い天使が、
「早く先生に計算機を出してあげたほうがいいよ。」と言った。だけど悪い天使は「先生をもっと困らせてやれよ。」とささやいた。まるで悪魔と天使が戦っているようだった。結局、悪魔が勝って先生をあくまでも困らせることにした。
 ぼくは、先生がトイレに行ったすきに計算機をだしてそっと先生の机の右はしに置いた。ぼくは先生がもどってきたときに自分の消しゴムをわざと飛ばして、先生に「ほら、ここに計算機があるじゃん。」と指差した。先生は
「ほんと、こんなところにあったわ。」と計算を始めた。
 ぼくはこんないたずらをしてみていろいろうそをつくことは、自分が自分らしくなくなるということがわかりました。そしてもうこういうことはやめようと思いました。

   講評   jun

 777字とはすばらしい! 新学期になって、項目表の●印の項目も少し変わりましたが、すべての項目を作文の中に取り入れることができました。

<構成>●書き出しの工夫
 今学期も書き出しの工夫をしてみましょう。今回は、会話で書き始めることができました。書き出しの工夫は、会話以外にも音や色など、さまざまに工夫できるので挑戦してみてね。
<題材>●体験
 先生の計算機をかくしてしまったといういたずらの話をユーモアたっぷりに書くことができました。
<表現>●たとえ・ダジャレ
 「まるでまるで悪魔と天使が戦っているよう」というたとえが使えました。
 「まさか」と「まさかり」をかけたダジャレもうまいです。ちなみに、先生は、「まさかのまさかり。」というダジャレを考えたことがあります。まさかりが一家に一本あると、まさかのときに便利ですよという意味です。(笑)
<主題>●わかったこと
 最後は、自分の体験を通してわかったことでまとめることができました。
<表記>●常体で書く
 5年生からは常体(「〜だ。」「〜である。」「〜だった。」)で書きます。今回は、最後の段落だけ敬体になってしまいました。おしかったね。
                              

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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