創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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また食べたい! おいしいキャビア オーロラ
「うわぁ、何これー。」(書き出しの工夫)
私の目の前に、いきなり黒いツブツブの食べ物が出てきました。三年生のときの「味覚の授業」でのことです。
私たちが
「何このツブツブー。」
と顔をしかめると、シェフのアシスタントが
「これは、キャビアです。」
と言ったので、私たちは
「キャビアーーー!!」
と、大声を出してしまいました。キャビアという名前は聞いたことがあったけれど、じっさいに見るのは初めてです。私は(なんだか、まずそうだなあ)と思いました。けれど、友達が食べてみて、
「おいしい!」
と喜んだので、私は、
「本当?」
と、一口食べてみました。
「ほんとだーー。すごくおいしいー。」
まるで、イクラみたいです。でも、イクラは、すぐに口の中の味がなくなったけれど、キャビアはずっと残っているのです。今思い出してもつばが出てきます。
このキャビアは、なんとタイのお刺身の上に乗っていたのです。私は、普通のタイのお刺身は、そんなに好きではありませんでした。味がうすくて、あんまりおいしくないと思っていました。けれど、キャビアと一緒に食べると、すごくおいしくなっているではありませんか! 私は、これがきっかけで、タイも大好きになりました。
次の料理は、チョコレートシャーベットです。これは、ちょっと苦かったです。あと、グレープフルーツの皮にさとうをまぶしたやつと、チョコレートをまぶしたやつがありました。私はこれをおいしいと思いましたが、みんなは
「まずい。」
と言ったので私は、自分だけ味覚がちがうのかなぁと思いました。
家に帰ってから、お母さんにこの授業のことを話すと、
「すごい授業があるんだねー。うらやましい。ママも食べたかったなあ。」
と、舌なめずりをしていました。お父さんも、
「キャビアなんて、まだパパだって三回ぐらいしか食べたことがないのにー。」
と、くやしがっていました。(笑)
私は、人によっていろいろ味覚が違うんだなぁと心の中で思いました。
また、キャビアが食べたいなぁ!
講評 nara
お母さんが言ったとおり「すごい授業」があるね! こんな授業だったら、授業参観をして、いっしょに食べたいと思うお母さんたちも、たくさんいそうだな。
「キャビア」の名前は知っていても、どんな見かけか・どんな味かはわからない……ここが小学生らしくてかわいらしいなぁ。世界の三大グルメということで、「キャビア・フォアグラ・トリュフ」というものがよく話題になるね。見かけはまずそうだったけれど、口にしてみて、そのおいしさがわかった場面がいい。イクラとくらべて説明したのも、わかりやすいね。鯛のさしみと組み合わせた食べ方というのは、先生もやってみたいなぁ。この組み合わせを発見した人は、料理の天才かもしれないね。
チョコとグレープフルーツの皮という組み合わせも、ふつうは思いつかないね。どちらも苦味がある。この苦味は、小さい子の舌(した)にはおいしく感じられないらしいよ。コーヒーやビールも苦くて、子どもにはまずいけれど、大人は大好きだものね。オーロラちゃんの舌は、他の子よりも、ちょっぴり大人に近づいているのかもしれないな。
キャビアのほうこくをしたときの、お父さん・お母さんの様子も楽しく書けたね。いつか、家族三人で、めいいっぱいキャビアを食べる日を作ってみてはどうだろう。何かの記念日とかにするといいかな。
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