国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   歩きながら疑問でも呈しましょう   かちょうほさ

 最近、私もそうだが、物事に疑問を持つということが少なくなってきているように思う。私なりに言い訳をするなら、全ての目の前に起こる出来事が、瞬きをしている暇もなく過ぎ去ってゆくように、今の世の中は目まぐるしいからだ。私達身近な事では授業である。疑問を持つ事についてその大切さを再認識することがこれから求められるのではないだろうか。
 そしてまさに今日、私の最も苦手とする数学の授業でそれを痛感した。私はいつもの如く黒板の文字を写し取るのに精一杯だった。板書きが早い嫌な先生が、端から端まで書き終えて、なにやら雑談を始めたので、ノートを見返してみた。すると、360−30が300と堂々と間違えられていた。何がともあれ、いちどたち返ってみることが重要なのだ。(方法)
 そして、もう一つ、教育にも何にでもいえることだが、もう少し疑問をはさめるような余裕のある進行にしたらどうか。(方法)このように、ただただ押し流されるような社会。そこで、押されて生きていては、もう何もかも愚直に受け入れてゆくしかない。いや、受け入れてゆく事さえ困難になりつつあるではないだろうか。教室ではいつもどこからともなく「早すぎ…」との声が漏れる。
 だが、確かにものを純粋に受け入れてゆく事も同じように大切だ。そう、それだからこそ受け入れるときと、また、疑問をぶつける機会が均等に与えられてしかるべきだろう。そのことに対する興味や関心があるからこそ、疑問を持つ。疑問を持つ事は、反抗ではなく、興味があるということである。何よりも大切な「興味、関心」の芽を豊かに育ててゆく為に、どうか、雑談より質問に答える時間を割いていただきたい。

   講評   baba

<第一段落>
 疑問をもつことの大切さと、なぜ疑問をもてないのかを論述しました。今の世の中はめまぐるしく考える暇もないという指摘は的確です。

<第二段落>
 体験実例を通して、立ち止まって振り返ることの重要性を論じました。

<第三段落>
 方法の二つ目として、余裕というキーワードを使いましたね。重要な言葉です。
 もう一歩すすんで、「ゆとり教育」の問題が騒がれている中、余裕が疑問をもつことにつながるかどうかを考えてみると良かったでしょう。

<第四段落>
 反対意見として「純粋に受け入れる」という意見に対して理解を示しながらも、それと同等に疑問をぶつける機会の必要性を説きました。
 「疑問を持つ事は、反抗ではなく、興味があるということだ」という自作名言がひかっていますね。


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