国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
私は小さい頃(感) ベッキー
どうしたはずみか中央に行きすぎ、気づいた時には速い流れに流されていたのである。川は恐ろしい速さで私を引き込み、助けを呼ぼうとして何杯も水を飲んだ。 「何もあそこに戻らなくてもいいんじゃないか……流されている私に、今できるいちばんよいことをすればいいんだ」
私は、この話を読んでこの人はすごいと思った。理由は、流されている自分に(何もあそこに戻らなくてもいいんじゃないか。流されている自分に、今できる一ばん良い事をすればいいんだ。)ときづいたからだ。
もし人の大切にしているペンダントが盗まれそうな所に落ちていて、盗まれるといけないと思って拾って渡しに行ったらいきなり取り上げられて、
「あんた、ぬすんだね。」
と言われたらどうする?お母さんに聞いてみた。するとお母さんは、
「何度も何度も言っても信じてもらえなかったら普段の行いでしめす。(意味は、その人に優しくしたりする。)」
と、教えてくれた。私は、その時どうするのかわかった。
どんなにつらい試練でも、今できる一番良い事をすればいいと思った。ただ、殺されてしまった子は耐えることのできる試練ではないと思った。
私は、手にニオイがついてしまって、お母さんに
「ご飯の前に何か食べたんでしょ。何を食べたの?答えなさい!」
と疑われたことがある。私は、
「何も食べてないよ。」
と答えると、
「うそつき!正直に答えなさい!」
今度は厳しく言われた。
「バナナを食べた。」
とウソの答えを言うと、
「やっぱり食べたんでしょ。これからはウソをつかないでちょうだい。」
と言われた。まるで本当にバナナを食べたようだ。私はイライラしてしょうがなかった。
心の中では、(何で悪い事していないのに疑われなきゃいけないの?勝手に決めつけないで!)と思っていた。私は、その時は家出しそうだった。今度同じようなことが起きたら絶対家出する。
初めてこの話を読んだ時はこの人かわいそうだと思った。どうしてかというと川に流されていたからだ。
講評 nara
今までに読んできた物語や伝記などとは、少し雰囲気のちがう文章だったね。前半に体験談、後半にはその体験談から導き出した一つの考えが書いてあった。この流れの意見文はけっこう多いから、これから慣れていこうね。自分で作文を書くときにも、「具体例→そこからわかったこと」という流れは使えそうだなぁ。
「出口のないトンネルはない」「夜明け前が一番暗い(夜の明けない日はない)」などのことわざや名言があるけれど、これは長文に書いてあった聖書の言葉と似ているかもしれないね。人に与えられた試練というものは、ほとんどのものが乗り越えられるものだという考え方は、今、苦しんでいる人を勇気づけてくれる励ましでもあるのだね。ただ、ベッキーちゃんが考えたように、最近は、殺人事件などもたくさん起きている。そういう人たちがいなくなるようにするには、「殺せ・殺してもいい」というところまで心が病んでしまった人が、トンネルを抜け出せるようにしなければならないのかもね。
お母さんは「信じてもらえないときは、普段の行いで示す(そして、信じてもらえるようにする)」と言っていたけれど、バナナ事件は、ベッキーちゃんにとって納得のいかないことだったのだね。お母さんが厳しく質問したから、ついウソのことを言ってしまったけれど、そのせいで、余計にイヤな思いをしたのだなぁ。お母さんからしつこく聞かれても、絶対にちがうと言い切った方が後々気分はよかったかもね。でも、もうそれもすんでしまったこと。次に似たようなことがあったら、「あのときはこうしてイヤな思いをした。そうならないようにするためには、どうすればいい?」と、イヤな経験をプラスにつなげられるといいね。
「要約」のチェックを入れ忘れてしまったね。残念!
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