国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   疑問を持つことの大切さ   タクミコ

「少々お待ちください。」と彼女は私に言い、奥にいた最高責任者と思われる人物を呼んだ。<<書き出しの工夫>>これは春休み中、私があるお店でバインダーを買おうと思ったときの事である。私はたまたま値段のついていないバインダーを選んでしまい、レジの女性は戸惑っていた。新人かな、と思い私は値段を見てくると言ったが、彼女は「よろしいですよ。少々お待ちください。」と丁寧に返してきた。お客さんに行かせるのは失礼であり、このような場合には責任者を呼べとマニュアルには書いてあるのかもしれない。しかし、私の後ろには新学期の文具を買おうとしている人の長い列ができていたのだ。そのような状況下でマニュアル通りに行動するのははっきり言ってかなり効率が悪く、逆に迷惑だと私は感じた。今日の社会では自分の本能に従うというより、マニュアル通りにすべての物事を進めるという習慣がついているようで、それに疑問をもたない人もいるようだ。しかし、私は現代人がもっと疑問を持つべきだと思う。
そのための第一の方法は生活におけるあらゆるものを自分なりに考え直してみることである。例えば、化学などの教科で暗記をしなければいけない時、先生が覚えやすい覚え方を教えてくれることもある。しかし、覚えやすさにも個人差があり、ある人が覚えやすいと思ったものが必ずしも他の人にとって覚えやすいとは限らない。そこで私は覚えにくいな、と感じたものは自分で覚え方を考えるようにした。確かに考えつかずに終わってしまうときもしばしばあったが、考えついた時にはすごい達成感を感じた。すると私は覚えるだけでなく、勉強も楽しくやっていけ、すごく充実した勉強方法を見出すことができた。<<体験>>
また、そのための第二の方法としては教育の場でも一人ひとりの生徒が疑問を持ち、それらを述べ合うことができるような運営をしていくことだ。近代天文学が発達していなかった時代に広く信じられていた天動説に疑問を持ち、地動説を考え出したのはガリレオである。もし彼が学校で教えられ、一般的に正しいと思われていることに対して疑問をもっていなければその説は生まれなかったかもしれない。ただただ一般的に正しいとされるものを学校で教えられ、覚えるのではなく、疑問を持つという生徒の気持ちを理解し支持する責任が学校側にもあると私は思う。
確かに、素直に言われたことや教えられたことを受け入れる姿勢も大切である。しかし言われたままにすべてが行われてしまったら、必要な場面で最適な判断をできなくなったり本能というものを失ってしまったりと、人間の脳も衰えていくのではないかと私は感じる。現代の日本の社会、そして世界での活躍において必要なのはどれだけマニュアル通りにできるかではなく、物事を進める上でいかにマニュアルよりも良い方法を自分で探していけるかという事である。世界にも通用するような人材を育てあげるためにも日本の国は個人個人に疑問を持つことの大切さを主張するべきである。

   講評   hota

 タクミコさんの、移動後初めての作文を読ませてもらいました。ホッタクミコです。これから、よろしくお願いしますね。作文のことだけでなく、いろんなことを話して、楽しくやっていきましょう。
 中学生以上になってくると、感想文ではなくテーマ作文というのはかえって書きづらいものですが、全体にとてもうまくまとめてありました。特に、書き出しの工夫を使った「体験実例」で始まる最初の段落が、導入部としてとても効果的です。ここの数行で、タクミコさんはかなりしっかりした思考力、表現力の持ち主であることがわかります。
 今学期の項目は、●書き出しの工夫/複数の方法  ●体験実例  ●ユーモア表現/「自作名言」  ●当為の主題/反対意見への理解  の4つです。それから、時間が高校生になって、75分に短縮されました。
 初回から、項目とただし書きもバッチリで、好調なスタートですね。自作名言もこんな感じでいいですよ。時間も短くて感心です。
★人間、疑問を感じなくなったらおしまいですよね。学校で習う教科の内容だって、実は真実ではないかもしれない。というか、絶対の真実なんて、この世にはないのかもしれません。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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