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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   何を捨てなければならないか・・・・・・。(感)   ベッキー

ひとが人生で、くずかごほどそんなにも長く身近に付きあう家具はほかにないといっていいかもしれない。人はある日突然とんでもないことに気づいて、びっくりする。必要なものを捨てないでそうやって手に入れたものが、日々に欠かせぬ必要なものどころか、そのおおくはどういうわけかすでに、ただのすてるにすてられないものばかりになってしまっている。部屋におおきなくずかごを一つ、こころのひろい友人として置くだけで、何かが変わってくる。くらしの姿勢が、きっとしゃんとしてくる。
 私は、この話を読んで一番いいと思ったのは、最後の部屋に大きなくずかごを一つ、心の広い友人としておくだけで、何かが変わってくる。というところだ。どうしてかというと、本当にそうするとごみがなくなるからだ。
 ゴミを捨てるということは、いるかいらないか分かっているということだ。だから、ゴミ箱を使うっていうことは、本当に大切な物が分かっているということだ。本当に大切なものが分かっていないということは、物を捨てられないということだ。
 テレビで、ものすごく汚い部屋を見た。あちこちいらない物であふれていた。まるで足の踏み場が一ミリもないようだ。中には、へんなものがあった。それは、透明の長靴みたいな物だった。レポーターの人が、
「何コレー」
と言って笑ってた。私は、笑うほど汚いんだなと思った。
 父は、何年か前、フィギュアを全種類集めたことがある。チョコレートが四つ付いていた。父は、それに見向きもしなかった。くずかごは、みすぼらしいけれども、とても大切な物だと思った。  



   講評   nara

 要約に使った「必要なものを……」という部分は、ていねいな言葉で書かれた文だけれど、ドキッとするような内容だね。私たちは、あれもこれもほしいほしい、とどんどんものをためこむようなところがある。そうではなくて、どんどん捨てることで、本当に捨てることのできない大切なものが見えてくるのだなぁ。このことが「くらしの姿勢がしゃんとする」ということなのかもね。
 ベッキーちゃんが「一番いい」と思ったところも、ここに関係するね。大きなくずかごに、どんどんいらないものを捨てていけば、残るものは何? 絶対に捨てられないものだものね。部屋もきれいになるし、自分にとって何が大切かということもわかって、気分もすっきり! テレビでよくやる「ゴミ屋敷(やしき)」の住人は、あれもこれもみんな大切だと思っているとしたら、本当に大切なものがわかっていないということになるかもね。長文にあてはめたら、「くらしの姿勢がしゃんとしていない」ということになるわけだ。
 作文のなかほどに書いてくれた「ゴミを捨てるということは……」という段落は、長文の中身をしっかり考えて、ベッキーちゃんの言葉で説明できたね。ここはとてもいい意見になっているよ。こういう意見が作文にたくさん入ると、読みごたえのあるものになるね。今回の長文は、書き方はやさしいけれど、内容はむずかしいと思ったよ。よく読めたね。

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