国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   くずかごと人   えひな

 人が人生で、そんなに長く身近に付きあう家具はほかにないといっていいかもしれない。そうではあっても、誰にもとくに大切にされているというのでもない。あってもなくてもどうでもいいものではないのだ。くずかごは、わたしたちとつねに、日々をともにしている。だが、どうしてだろうか。どうして、くずかごはまるで日のあたらない場所に置かれたまま、いつもあたかも「ないもの」のごとくにしかおもわれないのだろうか。日々のくらしの姿勢をつくるのは、何を手に入れるかではなくて、ほんとうは何を手に入れないかなのだということに、わたしたちは気づくのかもしれない。
 私も、くずかごを身近に思ったことがある。ごみを出す日にくずかごを持っておりたままにしておいた。すると、くずかごがないのでどうしようとまよっているうちに「ま、いいか。」と思い、そこらへんにぽいっとすてる。そんなことをしていたら、私の部屋はまるでごみステーションのようになりそうだ。だから、くずかごは大切だ。また、カン・ビン・ペットボトルなどのごみの捨て方はちょっとちがう。私の家では、「カン・ビン類は外のくずかごへ。ペットボトルは、リサイクル。」という形になっている。それだけでも、二つもくずかごがあるからくずかごは人間にとってなくてはならぬものだと思う。
 くずかごは、「ないもの」とされていても身近にあるものなのだということがわかった。これかも、くずかごとして利用していきたい。

   講評   huzi

 くずかご(ゴミ箱)は、毎日使う道具なのに、家具として大切にされることは少ないですね。中に入れるものが、大切な宝物ではなく、いらなくなったものだからでしょう。でも、いらなくなったものを何でも引き受けるなんて、心が広くなければ無理ですね。
  【要約】は、じょうずにできましたね。段落の終わりに<<要約>>と示しておきましょう。そうすれば自動的に◎がつきます。
  【体験実例】には、日常で行っているゴミ捨ての話を書きましたね。くずかごがないと、ゴミは迷子になってしまうよね。かみのゴミなどは、「ま、いいか」と置きっぱなしにして、そこに大切なものがまぎれこんで困ることもあります。
 また、ゴミの捨て方について、くわしく説明できました。ちゃんとルールを理解して捨てると、くずかごも役割を発揮できますね。
 【わかったこと】の結びには、全体の意見を大きくまとめられました。言葉の選び方がうまい。目立たなくても、身近にいつもあって役割を果たしているもの。人間にも、そういう人がいるかもしれません。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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