創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   むなしいミイラの気持ち   えせち

ミイラを取りにいった人が、目的をはたせずに、自分もそこで死んでミイラなってしまうこと。そこから帰ってこない人をつれもどしにいった人が、自分もそこにとどまってしまって、帰ってこないことをいう。中世から十八世紀のヨーロッパでは、このミイラが医薬品としてもてはやされた。そのため、ヨーロッパでも日本でも、危険を知りながらミイラ取りにいった人がたくさんいたらしい。
ぼくがこの話を読んでいちばん残念に思ったことはミイラをくだいて高価な薬品として利用していたことです。ツタンカーメンのようにミイラが残っていることで着ている服やかざりものからその時代の暮らしぶりなどがわかって参考になるからです。くだかれたミイラがそのまま残っていたらもしかして歴史上に残る大発見があったかもしれないからたくさん無くなってしまったことはもったいないと思います。
ぼくは、テレビにミイラが出てくると怖くてすぐチャンネルをかえてしまいます。
はじめて、かっぱの手のミイラを見たときはまるで干からびて真っ黒になっためざしのようで気持ち悪くて跳ね上がりました。そんなミイラを薬として飲むなんてぼくだったら呪われそうでいやです。きっとにがい味がするんだろうな。最近飲んだ正露丸みたいに強烈なにおいがするのかな。でもこれは効くよと言われてためしてみると暗示にかかって治るような気もするから案外効いていたのかもしれません。
『ミイラ取りがミイラになる』のことわざでぼくにも似た話があります。頭に浮かんだのは寝ているお父さんを起こしに行ってぼくが捕まってふとんに入ってまた一緒に寝ていることがよくあることです。また、ずっと前はディズニーランドで迷子になった友達をさがしに行ってぼくは人ごみの中で逆に迷子になってしまったことがありました。
ぼくはこの話を読んで3千年たってせっかくもどってきたのに体(ミイラ)がなくてさみしい思いをしている人がたくさんいるんじゃないかとちょっぴりミイラの気持ちになりました。        

   講評   kan

 こんにちは、えせちくん。今回の感想文では初めて三文ぬきがきという項目が登場しました。どうでしたか? 理解できたかな? 長文を大きく三つに分け、はじめから一文、真ん中から一文、そして最後から一文、あわせて三文をぬきだし書き写します。はじめはどこをぬきだしても構いませんよ。今回はきちんとできていましたね。
 ミイラのお話でしたが、ミイラを医薬品として利用してしまったことで歴史を知る手がかりがなくなってしまったことを残念だと述べてくれました。医薬品になってしまったミイラの中に偉大な発見が隠されていたかもしれないものね。もしかしたら歴史が変わるくらいの発見があったかも。そんな視点で長文を考察することができたえせちくんは鋭い洞察力の持ち主ですね。「まるで干からびて真っ黒になっためざしのよう」「最近飲んだ正露丸みたいに強烈なにおい」というたとえも大変ユニークかつ的を射たもので文句なしです。
 「ミイラ取りがミイラになる」体験を実際経験したことも書いてくれました。お父さんを起こしに行って二度寝してしまうわけですね。想像できます。(笑)それから、ディズニーランドでの迷子もとてもよくわかります。あの広さと人ごみですもの、本当に「ミイラ取りがミイラになる」ですね。とてもわかりやすい体験を書くことができましたよ。
 とても充実した感想文を書くことができました。大変よいですね。
 

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