創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   『何が必要ない・不必要か』   ミディ

 くずかごは別に特別な存在のものではない。どこの家庭にも1つはあると思うが、日々に欠かせぬ家具として重んじられているとは言えない。私達の暮らしというのは、手に入れるもので作られる。でもそんな考えでいるといつかは手に入れたものであふれてしまう。そうならないためには、
『何が必要』
ではない。
『何が必要かではない・何が不必要なのか』
という発見が大切なのだ。その考えを持ち、部屋に大きなくずかごを1つ。心の広い友人としておくだけで、何かが変わってくる。暮らしの姿勢が、きっとしゃんとしてくる。(要約)この文を書いた人は素晴らしいと思う。普通に考えてくずかごについて、などの文はあまり聞いたことがない。それにこの文はちょっと私のことを言っているかもしれないのでビクッとした。
『今は何が本当に必要なのか』
というのはよく聞く。でも
『何が必要ない・不必要か』
というのは初めて聞いた。私は4月1週の作文で小さいころのキャラクターグッズは迷わずに捨てたと書いた。それは、小さいころ
「ほしいー。ほしいー。ねぇ、ねぇ、買ってよぉー!!」
とわがままを言って買ってもらったものばかり。小さいころの私は
『ワガママ怪獣M』
だったからだ…。いつもわがままの火を噴いてはどしどし暴れ、オモチャには目がない、(そして、まるでボールのように丸っこい)怪獣だったのだ。全く世話がやける、ったらありゃしない…。(ユーモア)小さいころはわがままを言うほどほしかった物。でも成長するにつれて遊ぶ回数は少なくなり結局3,4年たてば、どこかにしまって
「そういえば、このおもちゃでよく遊んだなぁー。」
と、思い出話だけになってしまう。そしてゴミへ…。これが私だけだったら問題は特にないと思うが、このようなことを世界中の人々がやっている。地球がゴミで埋まってしまう。だからといい、誰も何も買わずに生きる、なんていうことをできるわけがない。だから少しでもこのことについて考えてほしい、そのためにこの文の作者は
『何が必要ない・不必要』
という言葉を文にのせたのだろうか?
 セーラームーンやアンパンマンのグッズ。これらは捨てたい。このようなものがあってもどうせ使わないし、何もリサイクルができない。でも、4月1週の作文で書いたようにも、思い出ビームが襲ってくる。それにその時はそんなに考えていなかったけれど、こんなにおもちゃを捨てるという事はお金の固まりを捨てるという事とほとんど変わらないのではないか?私は最近思い始めた。ある意味みんなお金で買っているのだから、例えばファイル。見た目はどう見てもファイル。でも、ファイルもお金で買った。だからお金が形を変形してファイルになった、というのと変わらないような…?と思った。だからファイルを捨てる時、ファイルに変形したお金が捨てられた…。と思うとどうももったいない。でもあまりにも思いすぎると悪い方へ行く。お父さんとラーメン屋に行った時、800円ほどの味噌ラーメンを頼んだ。運ばれると、大量のめんと具の味噌ラーメンが来た。
「ちょっとこれ食べきれるかなー?」
と思いつつ、食べていくとおなかがいっぱいになってきた。残したいような気がしたが、
『800円の固まりのラーメン』
と思うと残すわけにはいかない。何とかガマンして食べきった。
「よかった…。」
と思ったがよくない。帰ってからとてもおなかが痛くなってトイレに閉じこもった…。(ユーモア)その日からあまり考えすぎないで、いつも
『何が必要ないか?』
を頭に刻んでおく事にした。
 くずかごのようなものはないのか?私は考えていた。と、思いついたのが
「傘」
傘は、雨が降っているときぐらいしか注目を浴びない。それ以外のときは、ぜんぜんみんなは傘のことなんかほったらかしにしている。隣に傘があっても季にしない。ただ、通り過ぎるだけで
「あっ。傘だ。」
なんていちいち言う人なんかいるわけない。いたら大変だ。私の家には玄関に傘があるので、朝学校に急いでいく時とかはいちいち
「あっ、傘。」
って、毎朝言わなければいけない。新聞を取りに行くにも、ゴミを出すにも、旅行に行くにも、出かける時も、友達と遊ぶ時も
「あっ、傘。」
「あっ、傘だー。」
「おっ、傘がある。」
「傘があるね。」
「傘だぁ。」
「傘だ、傘だ、傘だ!!」
何て言わなくてはならない。全く大変ったらありゃしない。でも大変だからと言って捨ててしまう…とそれは間違い。傘がなくなってしまったら何を変わりにすればいいのだか?かばん?いやいや、濡れては困る。ビニール?いや、くっついて体は濡れる。じゃぁ、かぶればいい。そんなことをしてしまったら窒息死してしまう。大きなたらいは?いやー、そんなのいつも持ち運びができない。と、やっぱり傘がちょうどいい雨よけなんだということが分かる。持ち運びができて身体にくっつく事もなく防水性バツグン。まさにこれこそが
「雨よけ道具」
でも晴れの日には人気が一気にダウン…。
 この文の最初の方にしつこく書いた
『何が必要ない・不必要か』
この言葉はいろんなことについて役立つだろう。自然・社会・生活・遊びなどでこの言葉が私達の暮らすこの地球を守るための指導者になるだろう。そして世界中の人々がこの言葉を理解すれば、きっと地球温暖化の原因のゴミが減少するに違いない。そんな気楽の地球を保つための言葉が
『何が必要ない・不必要か』
この言葉を文中に書いた人はやはり素晴らしいということが分かった。私達の暮らしと言うのは、手に入れるもので作られる。でもそんな考えで要るといつか、手に入れたものであふれてしまう。そうならないために
『何が必要』
ではない。
『何が必要かではない・何が不必要なのか』
という発見が大切なのだ。この言葉を私はいつまでも大切にしたい…。(書き出しの結び)

   講評   onopi

 第一段落しっかりと要約ができました。それにつづいてユーモアをおりまぜた話が書けましたね。いいですよ。第二段落でも自分の体験として不必要になってしまったものについて書くことができています。そこから(買ったものはお金が変形したもの)と考えを広げて書くこともできました。人がいつも見落としている大事なことに気づいていると思います。味噌ラーメンの話もいいですね。第三段落で目立たないけれど大切なものについて書くことができました。傘についてユーモラスな話を展開できました。文章を引き締めるために(ただ、通り過ぎるだけで〜全く大変ったらありゃしない。)まではぶいてもいいかもしれません。その後も十分おもしろいので、内容に影響はでないと思います。第四段落は(わかった)ということばを使いながらしっかり自分の意見を書くことができました。よく書けています。書き出しの結びもいいですよ。
    

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