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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   さようなら、佐々木先生   ミカン

 「佐々木先生も西小にいくね。」
朝ごはんの時、新聞を見ながらお父さんがいった。ぼくはその言葉におどろいて、お父さんがほかの先生がいどうのことを言っていてもうわの空だった。佐々木先生が学校をかわるのだ。このときぼくはおどろきでいっぱいだった。
 佐々木先生は去年の4年1組の担任の先生だ。四年になって初めて佐々木先生がぼくの担任だとわかったときは正直がっかりした。三年のころ聞いた話では、佐々木先生はとてもきびしいらしかったからだ。
 佐々木先生は、うわさ通りきびしかった。字がきたないと、「読めません」「もっとていねいに」とプリントに書かれた。理科の観察カードでは「たったこれだけですか。」と書かれたこともある。ほめられたことといえば、算数で計算が速いことぐらいだ。それだって「見直しなさい。」とつき返されたこともある。
 でも佐々木先生のきびしさを思い知った出来事といえば、『ハンカチをとりに帰らされたこと』だ。前の日、先生に
「ハンカチを絶対家に忘れるなよ。」
と言われたのに忘れて取りにいかされたのだ。忘れ物をとりに家に戻らされたのは、はじめてだった。そのくらいきびしい先生なのだ。
 給食で佐々木先生のきらいなチーズが入った玉子焼きが出たことがある。ぼくは、早く食べ終わったので、食器をかたづけるため、教室の前の食器置き場に行った。ふと横を見ると、前にすわっている先生はぼくたちに見られないようにコソコソと給食を食べている。何だろうと思いぼくがのぞいて見ると、なんと先生は玉子焼きからチーズをよけて食べていたのだ。ぼくが声をかけると、先生は苦笑いしながら、決まり悪そうにチーズのない玉子焼きを食べ続けていた。(チーズの地図あげたらどう思うかな。)そういう面白い一面も持っていた。それに「帰りの会」では、ゆかいなゲームやクイズでぼくたちを笑わせてくれた。だから、嫌なことがあっても帰る時は楽しいのだ。
 はじめはイヤだと思っていたのに、こうしていどうするとなるとこんなに悲しいなんて。ぼくは、佐々木先生が大好きだという気持ちにようやく気がついた。

   講評   wao

 ミカンくんこんにちは。パソコンで送ることに挑戦してくれました。清書もうまくまとまりましたね。パソコンで書くときは、数字は漢数字でも算用数字でもいいのですが、どちらかに統一してください。
 自習の日数は、作文を送るときの画面に入れるところがありますが、入れ忘れたのかな?

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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