国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自然の有限性 えにそ
多くの人々が、それぞれ思い思いの目的を持って里山を訪れる。しかしながら最近、里山のいたるところに「ゴミをすてるな」等、ハイカーのあるまじき行為を自制する注意書きを目にする。里山の自然は、誰の責任の下管理されているのだろうか。責任の所在が、里山の人々だけにあるとすれば、里山の自然はそう長く持たないだろう。里山の自然を守る一つの手段として、野生動物たちが安心して移動することの出来る通路、緑のコリドーをつくる方法がある。今、一人一人に求められているのは、この緑のコリドーの形成を阻む生ゴミの散乱を慎む行動ではないだろうか。
数日前、久しぶりに友達と木登りをしてみようという話になった。しかし、探せど探せど、のぼりがいのある木が見つからない。昔は10分も探さない間に公園が見つかり、そこには必ず登ってくれといわんばかりに丸々と太った木があったものだ。これをきっかけにして家の周りを良く見てみると、昔と比べて明らかに自然が減っていることに気がつく。自然が減っている事実に悲しむと同時に、これまで気がつかなかった自分に対してもふがいなさを感じる。
大学の授業で、都内の自然を少しでも守るため都内の畑や公園は、駐車場などと比べて低額の税金が課されていることを知った。政府もなかなか捨てたものではない。しかし、そのような政策を行うのならば、もう少し大々的に行ってはどうだろうか。政府に助けを請い、無理やり自然を増やそうとしているようでやや納得がいかないが、仕方ない気がする。そっぽを向けてしまった自然に対して、これぐらいのショックは必要だろう。
自然なしの生活は、もちろん不可能だ。しかしこの事実を考えたことがあるだろうか。人々は、日々の生活の中で便利なものをどんどん開発していき、減少している自然に目を向けることはない。心のどこかで、まだ大丈夫だと思っているのだろう。しかし、足りなくなってからでは手遅れだ。日々の自然に対する心がけが、どれだけの成果を生むのか、もう一度心に手を当てて考えてみる必要がある。
講評 nane
第一段落の要約は簡潔。内容をよく把握している。
木登りの実例は楽しいね。先生の家の近くにも公園に大きなクスの木があり、子供たちがよく登って遊んでいた。人間は昔猿だったから、時々木に登りたくなるんだよね。(笑)自分らしい体験実例。
第三段落の社会実例も、広がりが出ていていいね。ふだんから、新聞などで面白い実例を見つけておくと書きやすくなる。
結びは一般化してしっかりまとめた。
この結びの部分で、もう一つ光る表現を入れると、内容が引き締まる。
折れ線グラフを見ると、平均80点。実力は十分なので、今後も語彙を増やして平均90点を目指そう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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