創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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何を捨てなければならないか…… ベッキー
部屋におおきなくずかごを一つ、こころのひろい友人として置くだけで、何かが変わってくる。くらしの姿勢が、きっとしゃんとしてくる。
私は、この話を読んで一番見習いたいと思うのは、最後の『部屋に大きなくずかごを一つ、心の広い友人としておくだけで、何かが変わってくる。』というところだ。どうしてかというと、本当にそうするとごみがなくなるからだ。私の部屋は今、いつも大体きれいである。しかし、前に物が増えすぎてクローゼットと棚、そして机の引き出しも赤ちゃんの時から今までの物があふれかえった事がある。その時、ものすごく汚いと思った。45リットルのゴミ袋4袋分捨てた。必要な物だけが残って、気分が良くなった。今、段々物が増えてきている。少し嫌だと思う。これから、ゴミを増やさないようにしたい。
ゴミを捨てるということは、いるかいらないか分かっているということだ。だから、ゴミ箱を使うということは、本当に大切な物が分かっているということだ。本当に大切なものが分かっていないということは、物を捨てられないということだ。
テレビで、ものすごく汚い部屋を見た。あちこちいらない物であふれていた。まるで足の踏み場が一ミリもないようだ。中には、へんなものがあった。それは、透明の長靴みたいな物だった。レポーターの人が、
「何コレー」
と言って笑っていた。私は、笑うほど汚いんだなと思う。こういう部屋に住んでいる人は、もちろん、いる物といらない物が区別できないと思う。
道徳の教科書に、『流行おくれ』という題名の話がのっていた。それは、ある女の子が友達と下校をしている時、友達が、
「私、今度雑誌にのっていたジーンズを買ってもらうんだ。」
と自慢話をした。女の子は友達をうらやんだ。帰宅するとすぐ、母にその雑誌を見せて
「私もこういうジーンズがほしい。みどりさんも、そのジーンズを買ってもらうんだって。私だけ流行遅れになってしまうわ。」
とたのんだ。母は、
「流行遅れですって!!」
「じゃああんたは自分の持っている洋服を大切にしているの?」
何度頼んでもむだだったので女の子は腹が立って自分の部屋に行った。なんと、それは、洋服だらけだった。もう少しきちんと片付けていればジーンズを買ってもらえたかもしれなかった。
私の父は、何年か前、フィギュアを全種類集めたことがある。ダイエーではじめてそのフィギュアを買った。あまりいい物が出なかった。それが運の尽きだった。なぜ運の尽きだったかというと、全種類出るまで買い続けたからだ。アーモンドチョコレートが四つ付いていた。最初は、喜んでフィギュアを父は並べていた。だが、今はそれに見向きもしない。今、フィギュアは、押入れの奥に入っている。今後、一生父はそのフィギュアに指一本触れないだろう。そのフィギュアは、もしかしたらくずかごに行くかもしれない。
くずかごは、みすぼらしいけれども、とても大切な物だと思った。
講評 nara
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