創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「ら」抜き言葉とルール まめうしくん
「られる」には、4つの働きがある。受身、尊敬、自発、可能の4つだ。最近、巷では若人たちが、「ら」ぬきことばを、多く使用している。{そういう私も使っている。しかし私は、内面の老いをかんじている…。まだ若いのにぃっ!!}要するに、「られる」の「ら」をぬいて、「れる」にしてつかって使っているということだ。例えば、
「たべられる」
を、
「たべれる」
にする。時代が変わるとともに、言葉も変わるのだ。ここまでくると、意見が2つに割れると思う。
1つは、言葉にしても、ルールにしても、古きよき時代のままでいい。変えられても、戸惑うだけ。要するに、超古代の遺物みたいな存在。{シーラカンス!?}
もう1つは、時の流れに身を任せ、全て変えてOKな、T・P・O派である。
私は、古い物が好きだ。昭和の終わりごろ、両親が遊んだであろう、夕焼けで眩しい茜色に染まった古い商店街や、大都会の喧騒のなか、ぽつり、とそこだけタイムスリップしたかのように、古ぼけて黒ずんだ木と、さびて塗装が剥げ落ちた蛇腹のトタンで出来た、民家や駄菓子屋、自分の子供時代の話を、あたかも今、体験しなおしているかのように語る父、母。そんな、「ひとむかしまえ」の新しい古さも、古墳や、勾玉、埴輪などの、古人の知恵たちも、全部ひっくるめて、大好きだ。でも、そんな暖かい世界に依存したまま一生を送ることは許されない。許す、と時の神クロノスや、全知全能の神ゼウスに言われたとしても、そんな生活、私は望まない。自分の人生は自分のものだ。他人の人生は、他人のもの。他人の人生をたどるだけでは、自分の人生ではない。私たちの人生は私たちが費やしただけの価値がある。という名言もあるのだ。だから私は、いくら無駄や矛盾だらけでも、{人とは、そういう生き物だし…。}死んだ後、恥ないように、ゆっくり人生を、吟味したいと思う。
講評 baba
今月もよくがんばりました。スランプに陥っても、いつものペースを崩さす地道に続けるのはなかなかできないことです。まめうしくんの真摯な姿勢には頭が下がります。
☆カッコの中のカッコは二重カッコになります。「「ら」抜き言葉とルール」→「『ら』抜き言葉とルール」
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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