低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
生活にとけこんでいるもの つきのわぐま
だれしもの人生のどんな一部を切りとっても日々の光景のどこかしらに、いつまでもきまってくずかごが、きっと一つは置かれているはずなのに日々に欠かせぬ家具として重んじられているとはいえない。日々のくらしの姿勢をつくるのは、何をてにいれるかではなくて、ほんとうは何を手に入れないかなのだ。部屋に大きなくずかごを一つ、こころのひろい友人としておくだけで、何かが変わってくる。(要約)
ぼくは、部屋のそうじをしていたら意外にいろいろな、ごみがでてきた。それも紙くずだけではなかった。最初はどうしてもほしかったマンガなどがそうだ。本来なら古本屋へ行きたいのだが、売りに行くひまもないし、売ったとしても十円になるかならないか、だからわざわざ行く必要はないと思う。だから部屋の整理をするたびにくずかごが、パンパンになり、あふれだすこともある。そのときは、心の中で「あぁ、もう少しくずかごが大きければなぁ」と思った。
ふだんはあまり気づかない置物としてもう一つ重要なものがあることにきがついた。いそがしいぼくには、なくてはならないのは時計だ。朝から夜までぼくの行動を決めているのは時計のような気がする。時計はいつもぼくにいろいろなことを教えてくれる。「起きる時間だよ。」「学校に行く時間だよ。」「おやつの時間だよ。」「習い事に行く時間だよ。」「夕ご飯の時間だよ。」「さあ、もう寝る時間だよ。」などである。その中でも一番待ち遠しいのは金曜日の七時から始まる「ドラえもんの時間だよ。」といってくれることだ。時計を見るたび、針をはや回ししたい嬉気持ちになったり、おもわず、もどしてしまいたくなったりするときもある。
ごみ箱にしても時計にしてもふだんの生活の中で気にも止めなかったものだけれど、こう考えてみるとぼくにとってかなりの影響力があるものだなあとわかった。
講評 jun
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |