創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ふだん私たちはコインを(感)   ポッター

 私たちは日常において、いつもある視点からある光景を見る。視点だけではなく,人間の認識一般は、ある立場からの有限のアプローチである。その有限性は、たいてい、言語表現に反映してあらわれる。
 レトリックは、私たちの認識と言語表現の避けがたい一面性を自覚し、それゆえに、もっと別の視点に立てばもっと別の展望がありうるのではないか…と探求する努力のことでもある。創造力と想像力のいとなみである。
 例えば、そこに一枚の下敷きがあったとしよう。ある視点から見れば、角の削られた長方形に見える。たいていの人はこのような見方をするはずだ。
 しかし、これを横から見るとどうなるだろう。一本の細い針金のようにしか見えない。同じ物でも、視点や見る角度を変えると全く別の物に見える。これは当たり前だと思っていても気付きにくいもので、いざ気付いてもなかなか受け入れにくいものである。
 また、「様々な視点から」というのは大切なことだ。一つの視点からばかり見ていると、それの良い面だけ、悪い面だけしか見えないことがある。一つの視点からだけではなく、様々な視点から見た方が、それの中身がもっと詳しく解って良いだろう。
 例えば今、お隣の国、韓国との領土問題がテレビや新聞によく出ている。その内容は主に、(韓国では)竹島を自分たちの領土ということを知らしめる為の、反日デモだ。日本大使館の窓ガラスを割ったり、韓国にある日本料理店を壊したり。更にはインターネットのホームページに予告をしたりと、色々なことをして怒りを露わにしている。日本人から見れば、許すまじき行為だ。
 しかし、すこし視点を変えれば、良い面が見られる。歌や食事、ドラマなど、
経済や文化を通して、韓国とは友好関係が深い。最近、「冬のソナタ」や「天国の階段」、「美しき日々」などの韓国ドラマが日本でも放送され、おば様たちが熱くなっているのも事実だ。
 歌では歌手のボアやリュウなどの人々が活躍し、更に友好関係を深めていこうとしている。
 また、前に見たテレビで、日本人キャスターが韓国の人に質問をしていたことがあった。「A、竹島を韓国の領土とする代わりに、日本との友好関係が悪化する。B、竹島を日本の領土とする代わりに、日本との友好関係が深まる。あなたならどちらが良いか。」という、二択問題だ。だが、ほとんどの人が、
「竹島は韓国の領土だが、友好関係は悪くなってほしくない。」
と答えた。
 “領土を取っても友好関係は悪くならない。”これは難しいことだが、日本は韓国に憧れ、それと同じように、韓国も日本に憧れている。つまり、ある視点からは両国とも火花を散らして睨み合っているように見えても、別のある視点から見れば、お互いのことを尊敬し合っているのだ。様々な視点から見ながらもっともっと沢山話し合い、竹島が日本の領土になろうと、お互いのことをよく知り、友好関係を深くしたいと思う。
 さて、下敷きの話も韓国の話もそうだが、人はある視点から“何か”を見ることで、その“何か”のだいたいを把握することが出来る。例えばそこで、A君とBさんが言い争っていれば、「喧嘩をしているんだな。」とわかるし、C君が授業中に眠っていれば、「あぁ、眠っちゃってるな。」とわかる。“何か”を見て、だいたいのことは自分の頭で考えられる。
 しかし、その人の本心や中身までは、様々な視点から眺めないとわからない。
言い争っているA君とBさんは、口では「もう話なんかしない!!」なんて言っていても、心の中では「ゴメンネ…」と思って反省しているかもしれないし、
C君は頭は良くないけれど、休み時間やお楽しみ会のときなどには、クラスの盛り上げ役になっているかもしれない。
 何事も、ある視点からだけで判断したり、物事を語ったりしてはいけない。それが例え良かった面でも、他の人からは悪く見えているかもしれないからだ。
一つのことやものも、あらゆる視点から見て、よく中身を知ることが大切だ。きっと面白い発見が出来ることだろう。

   講評   inoko

 ポッターさん、こんにちは。この前はお話しできなくて残念でした。ゴールデンウィークは、少しのんびりできましたか?

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