国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   素敵な日本語あいうえお   うちら

 「日本語は難しい。」日本語を学ぶ外国人は皆口々にそういう。私も最近になってようやく日本語の難しさというものがわかってきた。日本語は微妙なニュアンスをすごく大切にする。一つのことを言うにも人それぞれの表現があり、まさに十人十色だ。それに改めて考えてみるとよくわからないオノマトぺ(擬態語、擬声語)が多い。外国語にはない、日本独特の表現である。私は、オノマトぺに代表されるような日本独特の言葉を、文化を大切にして生きていきたい。
 そのためには第一に、たくさんの文章に触れることが大切だ。色々な言葉や思想に出会い、自分の日本語を高めていきたい。せっかく日本人に生まれたのだから、日本のことをもっと学び、他国に誇れるような言語だと胸を張って言えるようになりたい。「武器としての日本語」という著書を持つ鈴木孝夫氏は、日本語を国連の公用語にしようとしている。その場に合った正確な表現が出来るという面では、日本語の右に出る言語はない。こんな素晴らしい言葉をただのローカル語として終わらせてはもったいない、というのだ。私も賛成である。私は、こんなにも豊かな表現を持つ言語を母国語に持てたことを誇りに思い、日々読書に励んでいきたい。
 第二の方法としては、細かいことにばかりこだわりすぎる現代教育を改め、もっと体系的に日本語を理解していく、そんな教育をすることが必要だ。書き順や漢字の熟語ばかりを覚えさせ、肝心の文章は一年で3〜4個しかやらない国語の授業。教科書はいつしかどんどん薄っぺらになっていき、私たちは自ら望まない限り、中々文章を読む機会すらない。昨年、学生の国語力の低下が問題になり、ニュースにも大きく取り上げられていた。これは読書量の低下が第一の問題であるとされ、いくつかの改善案も上がっていたと思う。こんなところにも、細かいことばかりを気にする現代教育の問題点が表れているのではないだろうか。もっと広い意味で日本語と向き合い、学べる場が必要なのだ。
 確かに書き順や熟語を暗記することも必要だ。しかし、それはあくまで日本語をより深く習得するための方法であり、最終目標ではない。「言語とは一つ一つの単語をさすのではなく、たくさんの表現を含んだ文全体を言うのである(自作名言)。」私は、これからたくさんの言葉に触れ、日本語を、そして日本文化を誇りに思って生きていきたい。

   講評   miri

<第1段落>たいへんうまい導入ですね。子供の頃は深く考えず、また他の外国語と比較することもせずに使ってきた日本語も、改めて考えてみるとその奥深さ、難しさに驚きますね。
<第2段落>方法のひとつめ。日本語の素晴らしさを主張するのに、鈴木孝夫先生を持ってくれば最強ですね。「その場に合った正確な表現が出来る」という利点はまさに言語の役割そのものです。非常にうまくまとめています。
<第3段落>たいへん建設的な意見が入りましたね。具体例がいくつかあげられたら完璧です。
<第4段落>すばらしい結びの段落です。特に自作の名言がよいですね。とてもよくできました。
              
     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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