創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
便利な生活とシンプル・ライフ 周
地球上にはまだ浪費文明に侵されず昔ながらの素朴な生活を送っているところがいくつもある。そこで何より思い知らされたのは、われわれが生活の必需品のように思いなしているさまざまな文明の利器などなくても人間は生きていけるということである。良寛という人物は徹底したシンプル・ライフだったからこそ、自由でゆたかな心になれたのかと思われるほどである。しかし、現代に生きるわれわれは現代物資文明によって甘やかされており、心身ともに脆弱になっていてとてもそういう厳しい生には耐えられないだろう。しかし心を良寛の草庵において、物に頼っているわれわれの生を、良寛を試金石として考え直すことはできる。
確かに、現代のわれわれの生活のように文明に支えられた便利な生活はよいものだ。例えば、洗濯機は日々の生活に欠かせないものである。昔のように洗濯板を使っていてはどれだけ時間がかかるか分からない。電話やパソコンなどもなくてはならないものとなっている。
しかし、無駄なものがないシンプルな生活もよいものだ。この世の中には便利なものも多いが、無駄なものも多い。僕のおじいちゃんの家は、店もないような田舎だ。160年以上前に建てられたその家には、ゲームやパソコンもない。おじいちゃんとおばあちゃんしか住んでいないので遊べるようなものも何もない。そこにいると何もすることがなくて、とてものんびりとした気持ちになる。
確かに便利な生活もシンプルな生活も良いものだ。しかし、大切なことは「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言があるように、心を充実させて自己実現できるように生活していくことが大切である。
講評 kira
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |