国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の時間   まなピー

 時は、あるいは時間は、われわれの人生がその上に展開する座標ではない。文化や個々によって時間が違うのである。日本の時間とボルネオの時間とは違うし、現代の時間と古代の時間は違う。私の時とあなたの時も違う。時間は決して一つにはなっていない。私は時間と聞くと、いろいろなものに慌てているイメージを抱く。私たちの時間に対する余裕のなさには問題があるようだ。
 その原因として第一に、やるべきことが多すぎるということだ。しなければならないことがあまりにも多すぎて、目を瞬かせながらアレやコレや言っている内に時が過ぎ去っていくのである。私の今がまさにその通りで、アレやコレや言いながら日めくりカレンダーを一枚ずつめくっていっている感じだ。学校を例に挙げれば、決まった時間までに登校し、授業を受け、休憩時間も決められている。テスト目前になればますます時間に追われる日々だ。私は必要以上に時間に敏感だと思っている。電車に間に合うか、否かみたいな状況にあったとき、一分ごとに時計を見つめてはイライラしている。時間通りになららいのは我慢できないのだ。他にもテスト前には提出物のプリント類がいくつも折り重なって私の机の上を占領している。テスト勉強をしなくてはいけない。でも通常の授業の勉強をおこたるわけにはいかない。提出物の締め切りまであと3日!?と締め切り間際の漫画家を実習しているかのように慌ててしまうのだ。やるべきことが多い時間に追われてしまう。すると精神的にも体力的にも疲労が増えるばかりで総合的にマイナス奈結果を生み出すのである。
 第二の原因として、自分が人と違う行動をとって、遅れが出てしまうことに恐怖感を抱いてしまっていることだ。私もよくあることなのだが、まだ大丈夫だろうと油断していて物事に取り組んでいなかったりすると、いつの間にか月日は過ぎ、気づいたときには私一人だけ遅れていたりしてあせることがある。特に私たち日本人は「みんな同じ」が好きだから、余計精神的にも遅れを取らないように必死なのだろう。そしてその「みんなと同じ」ペースについていくためには、時間と格闘しながら試行錯誤していくしかない。やはり時間との戦いなのである。
 確かに、時間に追われることで日々が充実していると感じることができるし、逆にやることがなくて時間をもてあそんでいる人生なんて歩きたいとは思わない。しかし
「時間は追われるものではなく利用するものである」
というように時間に追われ、余裕のない日常を送っている状況には問題がある。これからはゆとりの時間を定期的にとって、心を潤す必要があると思う。

   講評   huzi

 「時間と聞くと、いろいろなものに慌てているイメージを抱く」真菜さん、ボルネオに行ってみたいと思わなかった? 
  よく書けています。時間に対する余裕のなさを、【社会問題の主題】にしていますが、これはもう、言うまでもない状況ですね。どうして時間がないか、【原因】を考える上でどのように個性を出せるか否かがポイント。
  【原因】の一は、皆がとらわれている状況ですね。しなければならないことが多すぎる。それはすなわち、捨てることに対する不安なのかもしれませんね。「止めた」と言うのは、「はい、やります」と言うことの何倍も勇気がいるものでしょう。とくに学生の間はね。
 二番目の【方法】は、電話で話しているうちに出てきたアイデア。「みんなと同じ」という考えは、時間の使い方にも現れているんだなあ。今になって考えると、もっとゆっくりしたほうがいい時もあったのにと、年寄りの私は思います。(そういうのはたいてい、過ぎてからわかるんだけどね)
 【自作名言】は、形式にうまくあてはめたね。ところで、使う場所ですが、最後の一文「これからは……」の直前に置いたほうがよさそう。

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