創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日々の生活の在り方   ノンキィ

 人は生きるためにいったい何を必要とし何を必要としないか。現代に生きるわれわれは現代物質文明によって甘やかされており、心身ともに脆弱になってしまっている。だから、このような疑問の前に自分を立たせてみたとき、自分たちがいかに文明の提供する便利さや快適さの誘惑に負け、余計なものを多く持たされているか、それら者の過剰さによって性そのものを見えなくしているかを思い知らされるのである。
 現代の日本人が、物質文明にどっぷりとつかり、それらによって甘やかされていることを否定する人たちがいる。その事実を知ったとき私は、現代のような、ものが満ち溢れている社会がなぜにいけないのかという疑問を抱いた。平成に生まれ、平成に生きる私にとって、白黒テレビが使われていた時代ははるか昔のことのように感じる。そして、レコードを見るとアンティークだと感じてしまう。コンピュータや携帯電話はあること自体が当たり前で、それらがなかったら不便に感じてしまうことだろう。私がそう感じてしまうのはきっと、私にとってそれらが「当たり前」だからだ。けれども、それを否定する人がいるということは、それらが私たちの生活に浸透すると何か不都合があるからなのだろう。そこで私は、その「不都合」と称されるものがいったい何なのか、考えてみることにした。(複数の意見一)
 それは、人間は便利さを手にすればするほど、欲求不満に陥ってしまうからだと私は思う。たとえば私は一昨年のクリスマスにMDウォークマンを買ってもらった。そのときはとってもうれしくて、ちょっとした優越感に浸っていたことを覚えている。けれど最近になって、「i-pot mini」(アイポットミニ)という新しいもっと便利なものが開発された。すると、私にとってあんなに輝いて見えたMDウォークマンも、輝きを失ってしまったかのように思えた。(体験実例)つまり、一つ便利なものを手にしてしまうと、それよりももっと新しいもの、そしてもっと便利なものが開発されたとき、そちらに目が向いてしまうのだ。満たされない欲求に振り回される羽目になるのである。ちなみに私の場合、まだその欲求を満たすことに成功できていない(笑)。(ユーモア表現)
 以上が物質文明の「短所」であるが、確かに納得できた。それでは、このような短所を抱える物質文明がなぜ今日も続いているのだろう。今度はそのことについて考えてみた。(複数の意見二)
 この問題の答えは、すこぶる単純である。私たち人類は便利さを求めて文明を築き、現代まで繁栄し続けてきた。いわば、人類が便利さや快適さを求めることが、文明を作ったのだといっても過言ではないくらいだ。そして今、世界には日本のように恵まれた環境になりたいと願い、発展しようとしている国が星の数ほどある。それらの国の人々は自分たちの国の豊かさを、つまり一般的に言われる「先進国」のような快適な暮らしを必要としているのだ。何の価値もなく、ただ私たち人類に危険を及ぼすだけのものをほしがる人などいないはずだ。つまり、物質文明にはれっきとした存在価値があって、それがあるから必要とされている。そう考えてもよいのではないか。
 これまで、物質文明のいわゆる「長所」と「短所」を挙げてきた。そして、物質文明が、私たちの生活を脅かす危険と発展途上国の人たちから憧れられる要素との両面を持ち合わせていることがわかった。それでは、私たちはこの物質文明とどう向き合っていくべきなのか。これが次の問題となる。私は、この答えはいたって簡単だと思う。それは、私たちが日々の生活の中で常に「自分は今の生活に満足しているのかな」と自分自身に問いかけることだ。
 「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言がある。(名言の引用)便利な機械に満たされた生活にも、徹底したシンプルライフにも、それぞれのよさがある。けれども、人間が生きてゆく中で一番大切なのは自分が満足できる暮らし方を常に念頭において、自身に問いかけていくことだと思った。(総合化の主題)

   講評   nara


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