創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   便利さ   りんこ

シンプル・ライフとは自分で体験するしかない。第一には旅をする事だ。地球上にはまだ浪費文明に侵されず昔ながらの素朴な生活を営んでいる所がいくつもある。そこで何より思い知らされたのは、人間は生きていく上でなんとわずかな物で足りるかと言う事だった。我々が生活の必需品のごとく思いなしている様々な文明の利器などなくても人間は生きていけるのである。第二に、日本文化の伝統の中からシンプル・ライフを実践した人を探しその生と我が身の現在とを比較してみる事だ。根本的な疑問の前に自分を立たせて見る時、自分達がいかに文明の提供する便利や快適の誘惑によって余計な物を多く持たされているか、それら物の過剰によって生そのものを見えなくしているかを知らされるのである。
 便利で沢山の物を持って暮らす事は良いと思う。昔は今普通に使っている洗濯機や冷蔵庫などはなかったので、洗濯物は川に盥を持って行きそこで洗ったし、アイスや冷凍食品などと言う物は無かった。洗濯機や冷蔵庫があるお陰で冬寒い中洗濯をしなくても良いし、何時でも冷たい飲み物やアイスが食べられるのだ。
 しかし、物がたくさん有りすぎるのも良くない。私は今学校の総合学習の時間にもったいないについて勉強している。本当のもったいないとは無駄を省き必要な物だけを使用する事だと、毎日新聞には書いてある。物が沢山ありすぎると本当は必要ではない物まで必要に思えてきてついつい購入してしまう。そうする事で「トランプが生きているのはそれが実際のプレーに使われている時である」と言う言葉のように使われない物が出て来てしまうのだ。それは日本と言う国が豊か過ぎるから何でもすぐに買えてしまうから起こる現象なのだが、貧しい国では何でもすぐに買えるという状況ではない。だから日本人はもったいないと言う感情が出て来ないのだと思う。
 確かに、便利で沢山の物を持って暮らす事も物を最小限に抑えて暮らす事も良い所がある。しかし、最も大切な事は平和に暮らして行く事だと思う。(総合化)

   講評   huzi

 物の収納に悩むのは、スペースが狭いということもあるけれど、室内に物が多すぎるからですね。私はゴールデンウィークに部屋の整理をしましたが、使わないけれど捨てられないものの多さを実感しました。
  【複数の意見】の設定、今回は「便利さ」と「物の多さ」を対比させながら書けていますね。この対比は、わかりやすく、めりはりがありますね。
 欲しいと思ったときに、いつでも何でも手に入る便利な生活。そのために、私たちは家の中に物を増やさざるを得ないのだね。冷蔵庫を捨てると、のどが渇いても冷たい飲み物を飲むのはがまんしなければなりません。
 しかし、二番目の【意見】にあるように、物がたくさんありすぎると、その管理のためにまた物を増やすことになります。【名言の引用】をここに置いたのは、うまい。書く内容にあわせて移動できることが、わかったと思います。
 二番目の【意見】の展開の仕方を、見直してみよう。「物がたくさん有りすぎるのもよくない」という書き出しに対して、「日本人はもったいないという感情が出て来ないのだと思う」と段落内で結んでいますが、例を置いただけの終わりかたで、少々物足りないなあ。「よくない」→「例」→「だから、よくないと言えるのだ」の流れにするには、どうすればいいでしょう? 考えてみてね。
 【総合化】は、うまい。大きな視野からの意見を書けたね。全体を包み込む、よい意見です。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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