創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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大切な「間」 サクラ姫
話し上手の人がいます。しかし、その人をおしゃべりとは呼ばないだろう。饒舌の人は、とかく「間」をとることに気が回らなかったり、「間」の必要を感じていない場合が多いのに対して、話し上手とよばれる人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れている違いがあるように思う。余韻とか余情、ふくみ、それらはすべて、「間」のいかし方にかかわっているように思われる。思わせぶりな「間」は、いい余韻にも余情にもならないのだろう。私は、「間」をとることは大切だと思う。
第一の理由は、間を取ることによって、相手も自分もわかりやすくなるからだ。もし、間を取らずにガトリング砲みたいにダ〜っとしゃべっていたらどうなるだろう。きっと終わるころには、当然聞いているほうは分からなくなるし、しゃべっているほうもわからなくなる。しかし、間があると、よく分かり、楽しくなる。実際に、私もダダダダダダダーっとしゃべられ、結局私も相手もわからなくなってしまった、ということがあった。もちろんその逆もである。
つまり、分かりやすくなるのである。
第二の理由は、話が弾むからである。間をとる、ということは、相手に考える時間を与える、ということになる。そうなると、向こう側も、返事を返してこれる。しかし、またさっきのように、ダダダダダダダダダダーとしゃべると、考える暇もなく、また、返事する間もなくなってしまう。そして、聞いているほうはだんだんつまらなくなってくる。間があると、話が楽しくなるのだ。
確かに、間を取りすぎるのは、それはそれで話がつまらなくなってしまう。しかし、適度な間だったら、とても話が弾む。
「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである」
という名言があるように、間も、うまく使えば、とてもいいものになるのだ。だから、私は、間をとる事は大切だと思う。
講評 takeko
「間」について、うまくまとめられました。(「ガトリング砲」・・・笑)第1段落・要約、「話し上手の人がいる」ここだけを書きかえわすれちゃったね。また、なんならここをとばして、「饒舌の人は・・・」から始めてもいいですよ。「理由1」「わかりやすい」「理由2」「話がはずむ」と、うまく続けられ、名言もじょうずに入れられました。私自身、こういう話し方をしようといつも気をつけているのだけれど・・・はたしてできているかどうか?です。「話し上手」の反対は「聞き上手」。「間」をとるのが上手な人は「聞き上手」でもありそうですね。また、長文全体の言いたいこととしては、日本人には「余白の美」ということがあるということでしょう。たとえば、インドやアラビアなどの文化は逆に、空間はできるだけうめようとしていますね。ペルシャカーペットやインドのお寺の壁の彫刻や絵はそんな感じです。なぜ日本人は「余白の美」がすきになったのでしょうね・・・?
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