国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語は、いままで(感)   ナージャ

 日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言語、つまり部族言語です。どこの言語も初めは部族言語なのですが、それが外国に広まりだすと、外の視点が入ってきて言語の刈りこみが行われてくるわけです。
 日本人は、自分の国の言語を国語と言ったり日本語と言ったりしますが、国語、日本語の対立は実はこの問題と関係があるのです。
 そして、私たちの母語である日本語は、いま徐々に外の視点を加味して整理される芽生えが出てきています。
 日本語はまだこの部分が少ない。その証拠に、日本語の字引はすべて国語辞典です。日本語の辞書は、ほとんどすべて日本語を内側の視点からしか見ていません。
 多くの西洋の言語は、ヴェルサイユ宮殿の庭木のように、整然と刈りこまれ、人工的な手入れがされているのです。
 フランスでも、十六、十七世紀のフランス語は、植木屋の手の入らない日本語みたいな状態にありました。それを研究所をつくり、一種の理念にもとづいた人工フランス語をつくって、それを世界普及のフランス語の中心にしたわけです。
 日本語は、明治からいままで百年の間におどろくほど変わりました。戦後の四十年間でもどんどん変わっているという野方図な自然言語なのです。
 これは国家的な事業として相当大きな研究課題としてお金をかけ、真剣に取り組まないと、どうにもならないと思うのです。

   講評   nato

こんにちは、亜莉紗ちゃん (^▽^) 今回は感想文でしたが、言葉についての文でしたね。亜莉紗ちゃんの感想文は、要旨のところで終わってしまっていて、とても残念ですが、少し難しく思えるこの文も、毎日使う言葉として考えてみれば、意外に書くことは見つかると思うのですが、どうでしょうか?要するに作者は、日本語は、今まで国際語として外の視点からまとめる人がいなかったということです。だから、日本人同士ならなんとなくわかりあえていたことも、今まで小さい頃から習ってきたことのない外国の人にとっては、どうしてこういう使われ方あるいは意味になるのか、誰も説明してくれるものがなかったから、ちんぷんかんぷんだ......というわけです。一番分かりやすい例は、敬語、尊敬語、丁寧語、、、などといわれる言葉ですが、同じ『言う』という意味の言葉が、使う相手によっては、『おっしゃる』『申し上げる』『言われる』などと使いわけられるのは、日本人はなんとなく、周りの大人の人から教えられても、外国の人にとってはちゃんと説明するものがないと、すぐには分からないわけです。その辺りのことを、『人から聞いた話』や『似たような話』などとして、亜莉紗ちゃんなりにこれからの私たちは、どうしていけばいいかとか、外国の人たちにはどういったことをしてあげるのがいいのか、あるいは、分かったこととしてまとめて、続けてくれると、感想文としては、満点ですね。これを清書にするときは、そこを付け足して、考えてみてくださいね。一番分かりやすいのは、留学生が自分のクラスにもしもいたら、、、、などとかんがえてみるといいでしょうね。では、次回も頑張って書いてみてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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