国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   少しの工夫   うるゆ

 話し上手とよばれる人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れているあるようだ。しかし「間」をとり入れないと、いかなる名言、名文句も、同類のものがただすきまなく積み重ねだけでは効果乏しく、文章の力みも、ただそればかりでは弱みに転じてしまう。だから、余韻とか余情、ふくみ、それらすべて、「間」のいかし方にかかっわている。ということは、自然に「間」を必要とするのは、必要とするだけの実質をそなえているものということだ。「間」をとり入れることが大切な理由は二つある。
 第一つ目の理由は、適度な間を空けないと何が大切なことなのか読み取ることが困難になるからだ。例えば、授業中に、先生が引っ切り無しに話していたら何が大切なのか内容が掴めず何をノートに書き込めばいいのか、聞いているだけで目が回ってくる。けれど、先生が間を空けながら話してくれれば、先生の話も聞くことだ出来るし、ノートに先生が言ったことをまとめることが出来て一石二鳥だ。それに、間を空けることによって頭にも残す事が出来てこれまた得だ。頭に残すことが出来ない授業は、不便で時間を無駄に過ごすことになり損をすることになる。
 第二つ目の理由は、間を取ることによって注意を引くことが出来るからだ。例えば、母に怒られている時に、母が間を空けず喋っていると、耳からすーと言葉が流れていってしまい言葉が記憶に残らず、また同じ失敗をすることになる。しかし、母が間を空けて言うと何となく怖くてすぱっと不思議と脳に入ってくる。こんなことは、怒られている時に関わらず友達と喋っている時も同様だ。少しのことで頭に入って来易くなる。こんなことを勉強にも活用しても良いかもしれない。少しの工夫で普通とは異なってくるのだ。
 確かに、内容の充実を考えて間を作らないことも大切だが、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。」と言う名言があるように「間」と言う少しの工夫に気持ちを心掛けていくのが大切なのだ。

   講評   jun

<第一段落>
 要約は、しっかり準備をしてきただけあって、よくまとまっています。
 要約の後に、「「間」を取り入れることは大切だ。」という自分の意見をはっきり示しましょう。
<第二段落>
 学校の授業を例に挙げながら、間があった方が大事なポイントがわかりやすいという一つ目の理由を書くことができました。メリハリのある授業の方が印象に残ってわかりやすいですよね。
<第三段落>
 二つ目の理由も一つ目の理由と似ていますが、身近な例を挙げながら説明したところがいいですよ。間を空けずにずっと小言を言われ続けるよりも途中に間(沈黙)があった方が怖いというのはよくわかります。(笑)うまく間を取ることによって、より効果的に自分の思いを伝えることができるわけですね。
<第四段落>
 ぴったりの名言を引用して結ぶことができました。

■「私」というキーワードが入らなかったので「題材」に◎がつきませんでした。次回は、作文テストなので注意しましょう。
                             

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