創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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根性!! 怪盗ピエナ
わたしは何か夢中になれる人間になりたい。
そのための方法としては第一に、途中であきらめず最後までやり遂げようとする強い意思を持つことだ。今日は雨だった。雨の日の部活は、中で腹筋、背筋、腕立て伏せ、スクワット、空気いすなど筋肉トレーニングをする。ある日の雨の日。
「今日の空気いすは、自分が無理だと思うまで無制限に続けましょう。」
と先生が言った。みんな
「えぇ!!」
と言っていたが、しぶしぶ先生の指示に従った。
「一番最後まで残った人は、トレーニングなし!」
と先生はつけたした。そして…
「ようい始め!!」
その掛け声とともにいっせいに、壁に背中をつけた。始めは〝まだまだいけるなあ。〟
と思っていた。しかし、四・五分後友達が次々と座り込んでいた。わたしの友達のEちゃんも我慢強いがさすがに、足がけいれんして座り込んでしまった。〝あぁもうみんなやめちゃった。でも、わたし絶対最後まで残ってやる!!〟そう思いながら歯を食いしばっていた。
「あと、二分がんばれ!!十分までで終わりね。でも、手をついちゃだめ!ここからは、体力じゃないよ。根性や!!」
と先生は呼びかけた。すると、さらにどんどん人数は減り、わたしともう一人(Kちゃん)残った。〝負けるもんか!!優勝するため!勝たなきゃ!!根性だ!〟と自分に言い聞かせながら、踏ん張っていた。ラスト一分。足ががたがた震え今にも座り込みそうになった。でも、これも勝つため。〝Kちゃんに負けるもんか!〟と負けず嫌いの底力を振り絞った。
「十、九、八、七、六、五、四、三、二、一!終わり!!」
その声とともに真下に倒れこんだ。
「さぁ、マッサージをしよう。田村!よくがんばった!!」
その瞬間、目から水滴がぽたぽたおちた。自分でもなぜかわからない。けれど、とても嬉しかった。自分に勝った気がしたからだ。わたしは、空気いすで何事も最後まであきらめず、やり続ける事が大切だと改めて感じた。
また、第二の方法としては、好きな事を集中してできるような環境を整える事だ。わたしが、試合で思いっきりプレーができるのは、一・二年生が道具を片付けたり、やってくれるからだ。もし、試合に持っていく荷物がなかったら、試合にもでられない。あと、一・二年の声援がチーム全体を盛り上げてくれる。そのような環境にいるわたしは、幸せだなあとつくづく思う。
確かに、夢中になれる事だけをやっていればよいというわけではない。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。』という名言があるように、わたしは自分の夢中になれるものを大切にして生きていきたいと思う。
講評 mako
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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