低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   熱中する   うっちー

 私の学校の部活動は中学二年生まで強制だ。とりあえず我慢して、入部したらすぐに幽霊部員になるという人もいる。しかし、私のいる物理科学部は違う。少なくともこのような理系のクラブに入るようやつは基本的に辞めない。私の学年も化学をこよなく愛する男や電気回路が大好きな男や、面白い実験の大好きで中間試験で学年総合三位を取るような人がいる。私も物理や生物、地学、化学の試験は嫌いだが、物理部は大好きだ。自由な雰囲気の中できちんとやりたいことを決めないとただ漫然と五年間を送ることになりかねない。しかし、山ほど新入生を迎えた物理部の中で過ごしていくためにも私は何事にも夢中になれる人間になりたい。
 第一の方法は何事にも興味を持とうとすることだ。一月に読むことの出来る文庫本を仮に7冊として私がそのペースで七十五歳まで読みつづけたとしてもこれから五千冊ほどしか読めない。これには興味を持続させつづけないといけない。興味さえあればたいていのことは恐らくできる。私も中二で司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んだときは初めて近代の日本を描いた小説を読むということで興味を持って読むことが出来た。もし、興味を持たなかったらそれから何ヶ月もかけて何回も読み返すことは無かっただろう。興味があれば人間はそれに飽きるということは無いのだ。
 第二の方法は夢中になることが出来るだけの環境を整えることだ。作家の津本陽は「戦とは戦うまでにその七割が決まっている」と著作に書いている。つまり優れた将は、戦いという舞台に上がる前にちゃんと準備を整えてこそいざ戦に臨んでも勝てるのだ。例えば読書を充実させるならはじめる前に親の干渉、明日の宿題、試験に備えた勉強などを全て完了させてこそ思いっきり本の世界に入り込める。全てが中途半端なら気になって読書どころではなくなってしまう(笑)。
 確かに一つのことに夢中になってしまえば他のものがいい加減になってしまうかもしれない。私も去年は様々な本にどっぷりつかりこみすぎて勉強をほとんどせずにかなり悪い成績を取りつづけた。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言のように自分のこれと決めたものに熱中できないとそれこそ人間として根無し草になってしまう。夏休みまでに次の文化祭での発表で何をするか決めてたくさんのお客に見せたい。

   講評   miri

<第1段落>たいへんじょうずな導入ができています。テーマにぴったりな例がみつかりましたね。
<第2段落>「興味があれば人間はそれに飽きるということは無い」本当ですね。興味、好奇心というものが行動の原動力になっていることが少なくありません。小さな子供があれほど活発なのは知りたいこと、やりたいことがたくさんあるからでしょう。
<第3段落>これはたいへん重要なことですね。特に読書などは一見どこでもできそうだけれど、環境によって質が違ってきますよね。2つ目の方法に環境をもってきたのは成功です。
<第4段落>反対意見への理解から、生き方への主題、名言を生かしたうまい展開でよくまとめました。
        

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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