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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   考えをあわせて   ナナシア

 駅前広場には毎朝夥しい数の自転車が乗りすてられていく。子供たちは変速ギアのついたしゃれたのを平気で公園に置き去りにしていく。これは一言でいえば、日本が大量生産大量消費の工業国であり、インドが生産性に乏しい貧しい国だということなのだろうか。 限りある地球上の資源を、一方は富にまかせて不必要に浪費し、一方はどんなものでもとことんまで使い切ろうとする。ともかく現代日本人が傲っているのは確かなようである。
インドでは、たくさんの修理屋がある。それはなぜか。これは僕の考えだが、インドでは、『貧しい→買えない→買えないから修理再生をする』というふうになってしまってるんじゃないんだろうか、と、僕は思う。インドではこんな理由があるから、街角の修理屋が存在し、修理再生が、常識になってるんだと思う。今、日本は経済力を盾に、富みにまかせて資源を不必要に浪費しているがインドは徹底的に最後の最後まで使い切る。そういう点から見て、どちらかが間違えているように思うのだ。そこで、僕の考えは、こうだ。インドのしている『最後の最後まで使い切る』というものと、『資源を不必要に浪費』、とまではいかないが、機械などだったら、壊れてから二から三回くらい修理したら新しいものに買いかえてもいいと思う。
4年生のとき、社会科でゴミの学習をした。その内容は、物を大切に使おうといった内容だった。  
 例えば鉛筆、消しゴム、筆箱。僕のクラスの女子は、すぐに鉛筆が短くなっ たら長いのにしようとか、筆箱を新しいのに変えたりする。まだ筆箱がじゅうぶん使えるのに、次の日になったら、
「ねえねえ、モナーちゃん、また私筆箱かえ ちゃった。可愛いでしょう。」
「わあ。ほんとだあ。」
といってその人の周りにみんな集まってくる。鉛筆もそうだ。
「この鉛筆、まだ長いけど、明日かえようっ と。もっとかわいいのあるんだし!」
こんなふうに、一年後には、忘れてしまっている。一年前に、『物を大切にしよう』、という事を、習ったのに。インドの人と大違いだ。僕は、2年生のときお小遣いで買った、筆箱を、今でも使っている。もし、ぼくが、その女子だったら、もう、今、使っている筆箱は存在しなかっただろう。
少し大げさかもしれないが、ドラえもんに出てくるのびたの家はインドの人の生活にたとえると、すねおの家はまるで、日本人の生活である。のびたの家では、テレビがこわれても何回もたたいて映るようにしている。また、洗濯機も壊れてきちんと使っている。ところが、すねおの家では、使えなくなったらすぐガラクタにしてゴミ捨て場にもっていっている。この点、やはり、のびたの家=インドの人のほうが、りこうである。
ぼくは、長い時間使うもので、とぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっても大切にしているものがある。それは、『ランドセル』だ。小学生の間の六年間、ずっと使い続けるかばんである。だから、このかばんを大切にしようと思ったのだ。
その理由は、一年生のころ、同じクラスの人の男子は、ランドセルをそまつにあつかっていた。
《そまつにあつかうの例》
・ランドセルを投げる
・ランドセルの上に乗る
・(ほんとひどいけど)階段から落とす 
こんなのである。ひどすぎる…もしかしたら、この人たちは、スネオの家と同じなんじゃないんだろうか。壊れたら、それで終わり、と、考えているんじゃないんだろうか。   と、僕の脳に、この考えがめぐった。
 このことをきっかけに、僕は、ランドセルをとても大事にしようと決めた。
 日本人がすごく地球の資源を無駄にしていて、物を大切にしていない。それに対して、インドでは、どんなものでも、最後の最後のまで使い切ろうとする。
 僕は、この話を読んで、日本の、新しいものをどんどんたくさん買い、消費するものと、インドの最後まで使い切るをあわせて、ある程度使ったら、また買いかえる、これをくりかえしていく事が大切だと分かった。 

   講評   takeko

おお、ひさしぶりのインターネット提出ですね。この場合は、<<>>の中に、課題の「構成」「題材」「表現」「主題」と書いていれる書き込みが、シールのかわりに必要になってくるよ。次回からよろしくね。課題の内容は全部できていますよ。「僕の考えは、こうだ。インドのしている『最後の最後まで使い切る』というものと、『資源を不必要に浪費』、とまではいかないが、機械などだったら、壊れてから二から三回くらい修理したら新しいものに買いかえてもいいと思う。」まったくそのとおりですね。それができる国は、経済的にめぐまれているといえましょう。実際は、めぐまれていない国のほうがずっとずっと多いのです。実は、地球上の食料の7割は先進国が消費していて、地球上に7割いる途上国の人は残り3割をわけあっている状態なので飢えがまんえんしているそうです。しかも、もっとよくないことには、その先進国の中で、アメリカと日本が半分以上の食料を消費しているそうです!そうなると、工場やレストランで大量に捨てられるのこりものは、なんとかしなければいけませんよね。しかし、希望はじゅうぶんありますよ。一人一人が気をつければ、「ちりもつもれば山となる」ということで、とてもよくなると思いますよ。ランドセルの体験実例と、のび太くんとスネオくんのたとえは、ほかの人には書けないもので、とてもおもしろいです!もし新しいものを買いたいなら、古いもののほうは、リサイクルショップやフリーマーケットに安く出して、ほしい人に買ってもらうというのがいい形かもしれませんね。

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