国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   他人に対する意識   うらね

 日本はいろいろな国との間でトラブルが起こっている。中国との日中関係の悪化、韓国との竹島問題、北朝鮮との核問題、そして靖国神社の参拝がニュースや新聞の記事で主に取り上げられている。しかし、これらの出来事のきっかけは、日本が今までに仕出かしてきたことにある。朝鮮を併合して、日本語を無理矢理習わせたり、戦争に朝鮮人をかりだしたりしたのである。また、南京事件で大量に中国人を虐殺したりしてきた。これらの問題は、いっこうに解決への方向へと向かおうとしていない。なぜなら、お互いに強気に出ているからである。私は、自国の利益だけを考えず、他国のことも考えられる人間になりたいと思う。
 そのための方法として第一に、自分の意見を持つことである。なぜなら、周囲の意見に流されてしまうからである。日本の小泉首相としては、これらの問題で一歩でも譲ったら、次々に相手国側に追及されてしまうと考えているのである。人間というものは自分のしていることが正当であると確信することにより、強くなるものである。だから、小泉首相は自分の意見を正当化して、強気に出ることが出来たのである。
 そのための方法として第二に、視野を広くすることだ。最近の政治家で多い傾向なのだが、トーク番組でも政治家は、常に相手の意見の短所などを追及する姿勢でいるために、その意見の長所を見つけ出すことが困難なのだ。だから、視野を広くして相手の意見に耳を傾けてその長所を見つけ出すことが大切である。
 確かに社会の競争に勝ち抜いていくには、自国の利益も考えていかなければならないが、「私たちの幸福が、ほかの人びとの不幸に支えられているのであってはならない。」という名言があるように他国のことも考えなければならない。今、日本に限らず世界各国で国との間で問題が生じている。パレスチナ問題が代表的な例であるが、これはどちらかが譲ろうとしない限り、決して解決できないものだと私は思う。だから、私は、自国の利益だけを考えず、他国のことも考えられる人間になりたいと思う。

   講評   baba

<第一段落>
 国際問題の事例とその理由を挙げ、そこから「自国の利益だけを考えず、他国のことも考えられる人間になりたい」という生き方の主題を提示しました。
 自分の生き方と国際問題の解決が結びついていることを理解していますね。国といっても、しょせんは人間の集まりですね。

<第二段落>
 方法の一つ目として自分の意見を持つことを提示しました。日本の現在の外交のあり方にまで言及し、具体的に論述しています。私たちが陥りがちな考え方や言動を指摘しているのもいいですね。

<第三段落>
 方法の二つ目として、視野を広くもつことを提示しました。相手を理解しようとする姿勢が欠けているというのはするどい指摘です。

<第四段落>
 反対意見への理解は名言を効果的に引用しながら論述。さすがです。社会のなかで生きるには競争は避けられないことに理解を示しつつ、やはり問題解決には自分の主張だけでなく、相手の言い分にも耳を傾けるべき、そしてそのことは両者にとってプラスになる。いい意見ですね。


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