国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   がんばったクリーン作戦   えとわ

  がんばったクリーン作戦
「クリーン作戦を2時間目にやります。」《構成》
と先生がおっしゃった。津宮のまちをきれいにするためである。2時間目のチャイムが鳴り,私は,軍手と割り箸を持って,外に出た。全校児童が集合し,4年生が中心となって出発式が行なわれた。そのとき,学年ごとにきれいにする場所が読み上げられた。私達3年生は,幼稚園方面と言われた。《題材》私の家の近くである。公園も近くにある。よく遊びに行くが,ごみはほとんど落ちていない。どうしてかというと,お年寄りの人が掃除をしているからだ。きっと,今日もごみは少ないだろうと思った。
 2列に並んで幼稚園方面に向かって私達3年生は出発した。ゴミ袋は,学級役員が持って行った。途中でもごみを見つけたら拾うことになっている。やはり歩いている途中,大きなごみはなかった。ところが,たばこの吸殻がたくさん落ちていた。私は,たばこは体に害になるものなのに,なぜ吸うのだろうと思った。祖父は数年前,たばこを吸うことをやめてくれた。父はやめてくれない。でも,父はたばこのポイ捨てはしない。私たちの前でも吸わない。外で吸うか,台所の換気扇の下で吸うかである。吸った後の父の吐く息は,たばこ臭いが・・・。捨てる人は,吸殻ぐらいと思っているのだろうか。少しぐらいという気持ちを,たくさんの人がもったら,吸殻のごみは多くなるにちがいない。一人一人が気をつければできることなのに,とても残念なことだ。自分の家の中では,吸殻入れに捨てるはずである。家の中でできるのに,外ではできない。なんと悲しいことだろう。
 やはり公園の中にはごみはなかった。ところが,土に少し埋もれてビービー球があった。これは,主に男の子達が,おもちゃの鉄砲で球を打ったものであろう。その後始末をしないから土に埋もれていたのだと思う。このクリーン作戦で男の子達は,反省してくれたのかわからない。また,これからもやるかもしれない。
 公園の先に行くと,空き地が多くなる。そこには,空き缶や袋が捨てられていた。人や家のない所は,捨てやすいのだろう。人間の心が試されているようだ。《表現》見ていないところでしっかりできる人に私はなりたい。いつも母が,
「誰も見ていないからと言って,悪いことをしても,自分が見ているから,悪いことはできないはず。そんなことをしていると,心がくさっちゃうね。」
と言い聞かされている。
 学校に着いて,たばこの吸殻や空き缶,袋,ガラスの破片などのごみを分別した。去年よりは少なくなっていたことがうれしかった。来年は,もっと少なくなっていることを願う。
 落とす人がいて,拾う人がいる。まるでいたちごっごのようであるが,私は,普段の日でも拾い続けたい。津宮のまちをいちばんきれいなまちにしたいと思った。《主題》

   講評   sugi

 今回もまた力作になったね。クリーン作戦を通して、朋代ちゃんがたくさんのことを考え、またそれをこの作文にまとめてみたことで、自分自身を成長させるすばらしい勉強になったと思います。
 ゴミが公園や道ばたに落ちているということは、それを捨てた人が必ずいるということだね。拾ってきれいにして終わりではなく、なぜゴミを捨てるのかという人間の心の中まで考えてみたところが、この作文のすならしいところ。「吸殻一本ぐらい。」「小さなビービー球ぐらい。」という軽い気持ち、それが積み重なったらどうなるか。想像力を働かせれば分かるはずだね。また、「人や家のない所は,捨てやすいのだろう」という朋代ちゃんの分析にも感心しました。人が見ていないから……という気持ちは、だれにでもあるかもしれないけれど、自分自身にウソはつけない。これがお母さんの言う「心がくさってしまう。」ということなのだね。
 ゴミがたくさん落ちているところには、ポイ捨てをしやすいけれど、ゴミが一つもない場所には、ポイ捨てはできないもの。朋代ちゃんたちの小さな活動が、確実に津宮のまちをきれいにすることにつながっているはずだね。立派な内容の作文に仕上がりました!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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