創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   比喩の効果   サクラ姫

 落ちて来たら
 今度は
 もっと高く
 もっともっと高く
 何度でも
 打ち上げよう
 美しい願いごとのように
比喩を、日常の会話でも効果的に使うと、表現が生きてくる。また、比喩は詩歌で古来重要な働きをしてきた。フォークボールを投げるというような肉体的な技術は、その動きをやってみせることが最上の、それ以外にない教え方だと思っていたが、そこに比喩が大きな働きをするなんて!私は、比喩は大切だと思う。理由は次の二つだ。
 一つ目の理由は、イメージしやすくなり、伝えやすくなるからである。私は、いま「魔女の死んだ家」という本を読んでいる。その本には、比喩がたくさん使われていて、頭の中で、映像化させることができる。例えば、「黒いたもとを鳥の羽のように開いて、ゆっくりと倒れていこうとしています」。これを比喩を使わないで書くと、なかなか伝わりにくくなってしまう。比喩を使わないと、ゆっくり倒れていく様子は分かるけれど、映像化するのはなかなか難しい。だけど、比喩を使えば、どんな感じで倒れていったのかが分かる。また、猫などの動物のさわり心地も、比喩を使うと、
「あぁ、こんな感じのさわり心地なんだなぁ」
と、すぐに創造できる。
 二つ目の理由は、注意を引くことができるからだ。はじめに書いた、「美しい願いごとのように」という比喩も、注意を引く比喩だ。注意を引くぐらいだから、それだけインパクトの強い比喩なんだろう。宮沢賢治は、こういう比喩をたくさん使っている。例えば、やまなしにでてくる「それはまた金剛石の粉をはいているようでした。」や、「青光りのまるでぎらぎらする鉄砲玉のようなもの」などは、結構インパクトが強い。そして、こういうインパクトの強い比喩を使う人の書くものは、たいてい、面白かったり、印象に残ったりするものだ。
 確かに、数字などを使って正確に表す方が適している場合もある。しかし、『辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。』という名言があるように、ときには比喩を使いながら自分なりの表現を工夫していくことも大切である。だから、私は比喩は大切だと思う。

 ←金剛石?

   講評   takeko

よい清書になりました!・・・金剛石・・・ありすぎ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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