低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
知識だけではなく常識も うらね
現代は「専門バカ」たちの時代となる危険性もおおいに孕んでいる。専門的な事柄に関する常識というのは、専門家の得た知識が専門家でない大衆にもわかりやすく通俗化されることによって形成される。そのような常識は知識に次ぐ確かさを持つということができる。常識は非専門家(大衆)からの、または非専門家向けの、あるいは非専門家どうしの、言論の基盤なのである。けれども上手な言論というだけでなく、知恵を伴う言論ということになると、教養が基盤となるのである。教養というのは、その道の専門家になるための技術(知識)として学ばれるのではなく、一個の素人としての自由人にふさわしいものとして学ばれるのだということが注目される。(要約)私は専門的な知識だけを身につけるのではなく、一般的な常識も身につけている人間になりたいと思う。
そのための方法として第一に、一つのことだけに熱中するのではなく他のことにも目を向けることだ。「野球バカ」という言葉があるように、一つのことばかりに熱中しすぎて他のことに気を配る余裕がなくなってしまい、そのことだけしかできなくなってしまう。だから、自分の好きなこと以外でも最低限のことはやりこなせなければならない。
そのための方法として第二に、学校で知識を詰め込められるだけではなく、教養を身につけていくべきである。私が思うに、子供に現在の社会の状況をしっかりと教え込まなければならない。例えば、環境問題でも子供のうちに環境の深刻さをしつこく教え込んでおけば、環境に悪い行為を行わないと思う。だから、勉強ばかりできていても、常識知らずであれば、世の中にでていってもどうしようもないのである。
確かに、一つの事に熱中するのは良いことなのだが、「辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言があるように、専門的な知識だけ身につけるのではなく、一般的な常識も身につけている人間になりたいと思う。
講評 baba
安定して、高レベルな感想文を書き続けていますね。
<第一段落>
要約は的確にまとめられていますね。それに続く生き方の主題は「専門的な知識だけを身につけるのではなく、一般的な常識も身につけている人間になりたい」と提示しました。適切です。
<第二段落>
方法の一つ目。「一つのことだけに熱中するのではなく他のことにも目を向けること」を提案しました。野球バカの例が妙におもしろいスパイスになっています。
<第三段落>
方法の二つ目として「学校で知識を詰め込められるだけではなく、教養を身につけていく」ことを提案しました。納得できる意見です。
子どものうちから環境問題を教えるという具体的な提案はとてもいいですね。
<第四段落>
反対意見への理解として、一つのことに熱中することの良さをあげました。それに対して、名言を引用しながら生き方の主題を再提示しました。論理展開がスムーズでいいですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |