国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   プレゼントとは?   くろーばー

 『くろーばー、誕生日おめでとう!はい、誕生日プレゼント。』
友達や家族にもらったプレゼントは、とても嬉しい。誕生日であろうと、クリスマスであろうと、何であろうと、プレゼントを嫌がる人なんているのだろうか。きっといないと思う。その人の為に、悩みに悩んで選び、丁寧にラッピングまでして渡したプレゼントは、もらった人が喜んでくれるととても嬉しいものだ。あそこまでやったかいがあった、という感じだ。
 私は去年、友達に誕生日プレゼントをもらった。私の好きなマークはクローバーという事を知っていたのだろうか。そうかどうかはわからないが、クローバーの柄のノートや消しゴム、そのほか色々な物をくれた。そのとき一番嬉しかったのは、プレゼントに入っていたカードだった。そこには手書きで、『お誕生日おめでとう。ついに私に追いつかれたぁ〜!(笑)これからも仲良くしようね。くろーばーの親友、○○より』と書いてあった。しかもその下にはかわいいイラストまで描いてあった。たかが私の誕生日の為に、そんな事までしてくれたのだと思うととても嬉しくなった。
 他にもこのような事があった。私がまだ1歳にもなっていなかった頃、写真を撮りに行った。そうしたら、その写真がなぜかカメラのフィルムのポスターになって、超どでかい写真をプレゼントされたのだ!はっきり言えば大きくて邪魔だけど、(笑)今となってはプレゼントしてくれた方に感謝したいと思う。ポスターになったから、お礼だったのだろうか。でも、記念の1ショットを大きく引き伸ばして、しかもプレゼントしてくれたのもすごいと思った。
 プレゼントをもらう時に大事な事は、『物』ではなくプレゼントにこもった『気持ち』を受け取る事なのだ。物の欲だけにプレゼントという道具を使うのではなくて、あくまでも気持ちを物で表現しているのだ。プレゼントとは、人間にとって口で伝える事だけではなく、物で様々な気持ちを表現する、大切な道具なのである。

   講評   yoo

くろーばーさん、こんにちは。プレゼントは「物」ですが、嬉しく感じるのはそれに送り主の「気持ち」や「心遣い」が添えられているからですね。プレゼントを通した心のふれあいの大切さがひしひしと伝わってくる良い作品です。

<構成>
 誕生日プレゼントをくれたお友達の会話文で書き始めました。課題によく合った明るい会話からの上手な書き出しです。
<題材>
 実際にくろーばーさんがもらったプレゼントの実例を、二つ挙げることができました。どちらも相手の優しい気持ちに感謝するくろーばーさんの心情がよく表われています。
<表現>
 プレゼントをくれたお友達の楽しいメッセージを紹介してくれました。もうひとつのくろーばーさんの心情を表した笑いを誘う表現もとても上手ですよ。気の利いたユーモア表現を使えましたね。
<主題>
 人間にとってプレゼントをあげたりもらったりすることはどういうことなのか、くろーばーさんの意見を最後の段落にはっきり述べられました。プレゼントは「気持ち」を伝える道具なのだという意見には、すごく共感します。見事な結びですよ。今週もたいへんよくできました。
     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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