創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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要するに一九八〇年代に いみて
要するに、一九八〇年代に
1980年代、バブル経済は、地価革命によって幕を開けた。また、この頃は、社会の発展具合や、幸福さを金や数字で表していた。ところが、バブル崩壊後の今、その考え方は改められ、価値判断の基準は他のものに取って代わられるようになった。そのため、数字では決まらないものも大切にすべきだ。
そのための第一の方法は、数字だけで価値を図れないものに対して、価値を見出すことだ。例えば、京都の昔ながらの街並みは、一見すれば何の価値もないが突き詰めて考えてみれば、(歴史など)とても大きな価値に気がつく。そのため、傍から見れば一見価値が何もなさそうでも、(例えば、古いジーンズ)そのようなものから価値を見出すことができる。
また第二に、前述のようなものを大切にすることである。秀吉の時代、土地の価値は、米などの作物の取れ高で土地の価値を決めていた。(いわゆる太閤検地)だが、当時の最低ランクだった下々田の人でも、その土地の価値にこだわらずに、大切に耕作をしていた。そのため、当時の人々にならって、価値が低いものも、大切にしていくべきだ。
確かに、金や数字で計らなければ価値がわからないことも多くある。しかし、それでは見落とされてしまうものも多くある。そのため、数字で決まらないものも大切にしなければならない。
講評 muri
「お金で買えないものがある」というクレジットカードのコマーシャルがありますね。私にとってお金で買えない価値があるものは、家族や健康以外で思い浮かぶのは、何千枚もある家族写真です。1枚1枚にとても思い出がこもっていて、もしなくなったら、多分しばらく立ち直れないでしょう。裕帆君にとってお金で買えない価値あるものは、何ですか?
●構成(複数の方法):京都の街並みや古いジーンズ、太閤検地など、様々な題材を盛り込んで、「数字やお金で計れない価値を大切にする」方法を書くことができましたね。どれもとてもいい着眼点だと思います。特に「価値が低いものも、大切にしていく」という二つ目の方法には、とても考えさせられました。とかく、ものを使い捨てにしたり、古くなったら買い換えるということをしている生活では、お金で買えない価値を見出すことはできないかもしれませんね。
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