国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
うれしいプレゼント えひな
「お父さんが、帰ってきた。」
「ただいま、はい。」
「わー。なになに。」
そう、今日は私の誕生日なのだ。私は、お父さんにもらった紙袋を一生懸命にお姉ちゃんと破いた。すると、中からでてきたのはディズニーのビデオだった。見ようと思ったが、夜おそかったので、あしたみることにした。次の日は、一人で「あははは。」と笑いながら何回もそのビデオを見た。今まで経験したことのない面白さあふれる作品ばかりだった。私のお気に入りは、「ミッキーの海賊退治」だ。海賊のボスとミッキーが戦うが、その戦いかたがまたおもしろかった。最後においつめられたボスが海でサメにおしりをくすぐられたりしておもしろかった。お姉ちゃんも、お兄ちゃんも面白いと言って何回も見ていた。
私から、お父さんにもプレゼントをあげたことがある。私の家から見つかったキーケースをあげた。お父さんは、「これ、家にあったじゃろ。」といっていたが、うれしそうだったので私もうれしかった。でも、ちょっとはずかしかった。手紙も読んでくれて、もっとうれしくなった。まるで、うれしい病にかかったかとおもうぐらいだった。
プレゼントは人間にとって思い出となる喜びである。私も、これからも誰かが笑顔になるプレゼントをおくりたいです。
講評 huzi
プレゼントをもらってかかるのが、うれしい病! 奈未ちゃんのうれしい病、先生にもうつしてほしいなあ。
7月からの課題も、おもな●の項目はこれまでと同じですね。よく見ると、【字数800字】に増えているのに注意。たくさん書けるように工夫していこう。
【書き出しの工夫】は、お父さんが帰宅したときのみんなの様子。奈未ちゃんのお父さんは、人気者ですね。
「そう、今日は私の誕生日なのだ」という続けかたも、場面をもりあげる効果を生んでいますよ。
ディズニーのアニメ、先生のうちにもたくさんあります。動きの表現がユニークなんだよね。色もダイナミックだし、日本のアニメとはちがう、楽しさがあるね。
【体験実例】の続きには、奈未ちゃんからお父さんにわたしたプレゼントの話を書けたね。さすがは、お父さん。奈未ちゃんのプレゼントの出どころを、たちどころに見ぬいたのですね。それでも、手紙つきだったし、うれしさは変わらなかったみたいね。よかった、よかった。これも、おもしろいエピソードです。【たとえ】は、上に書いたように、バッチリ。
「思い出となる喜び」が、人間にとってのプレゼントなのですね。よい言葉を選んだね。さらにそのあとに、自分がこれからどうしたいのか、希望を書いたのがいいね。【一般化の主題】が、一行で終わってしまって、ちょっと物足りない時は、こんなふうにしてみると、いいね。(……「です」が、惜しいなあ)
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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