国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手助けとは?   キリリ

 手助けとはよいものなのだろうか?まず、手助けとはどのようなことのことを言
うのだろうか?辞書で調べてみると、「手伝うこと。また、手伝いとして役に立つこ
と」とある。つまり、相手が役に立たないと考えたものは「手助け」ではなく「お
せっかい」なのだ。僕は、ある程度の手助けなら必要だと思う。そして、僕は「お
せっかい」にならない、よい手助けをしていきたいと思う。その方法は二つある。

 まず、第一の方法は「相手の気持ちを考えて行動する」ということだ。相手の気持
ちを何も考えずに手助けをしようとするとだだのおせっかいになりかねない。僕が今
日受けた実力テストの問題に似た例があるのでその文章を紹介する。あるところに病
気で動けなくなったロバがいた。その様子を見たライオンが親切心からロバに近寄り
背中をさわりながら「どこが痛むのか」と聞いた。しかし、ライオンに襲われると
思っていたロバは、「あなた様にさわられているところは、本当はかゆいだけでも痛
く感じるのであります。」とおそるおそる答えた。この話の教訓は、「相手の気持ち
を考えずにやたら親切にするのは良くない」と書いてあった。まさにそのとおりであ
る。

 第二の方法は「相手の意見も聞きながら行動する」ということだ。相手の意見や気
持ちも聞かずに行動しているだけでは、それもただ単なるおせっかいになってしま
う。相手の気持ちをはっきりと聞いてから行動することが大切なのだ。たとえば、数
学の問題を考えているとき。僕はけっこう難しい問題は「誰にもヒントなどももらわ
ずに自分でやりたい」という性分なので、数学の授業のときでも先生がヒントを黒板
に書いていることをあまり見ないようにしている(大丈夫か(笑))。しかし、僕がそ
のような先生から見たら反抗的な行動をとっているといつも

「リキ、分かったか?ここはこうやってこうなるから・・・」

などと説明してくれる。先生は良心から教えてくれるのだろうが、しかし、こっちに
とってはそれこそ「おせっかい」である(笑)。まあ、自分の力でやりたいとしっか
りとした気持ちを伝えなかった自分も悪いのだが・・・。(体験)

 確かに、「手助けなしで自立していく」ということももちろん重要である。しか
し、「脱皮できない蛇は滅びる」という言葉もあるように、「自分自身が正しい」と
いう概念から脱皮して人に助けをもめることも大切である。僕は、実例とは反対のき
ちんと相手の気持ちを分かってする手助けができる人間になりたいと思う。

   講評   kamo


 ユーモアにあふれながら、自分らしさをよく表現し、そして示唆に富んだ作文でした。楽しく読ませてもらったよ。
 『構成』……「相手の気持ちを考えて行動する」「相手の意見も聞きながら行動する」という、似て非なる複数の方法をうまく書いたね。それぞれの実例も、充実していて、分量的なバランスもよかったね。
 『題材』……模試の問題文の話もうまく入れたけれど、さらに体験実例がおもしろい。お互い善意なのだけれどかみ合わない、というところが、よく書けていました。そうなのだよね。「先生」っておせっかいなのよね。自戒しなければ。(笑)
 『表現』……この名言の使い方はちょっと意外。もちろんいい意味でね。なるほど、こんな使い方もできるね。自分の成長、自分の生き方、という観点から考えて、こういう名言を選んだのだろうね。とてもよかったと思います。
 『主題』……生き方の主題は、それまで述べてきたことから自然に発展していて、いい形で書けました。ここまで読んできて、この書き手であれば、そんな手助けができるだろうな、と、読む人が納得できそうです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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