低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
取り入れてみよう 梅好き
ある言語がそれまで接触のなかった別の言語と接触するようになると、そこに相互の交流が生じ、双方の言語の中に相手の言語によるいろいろな変化の起こる。いま日本語は、日本の国際化という大変動の中で、外国語、特に英語という強大な言語からの広汎で、しかもほとんど一方的な干渉にさらされている。日本があらゆる点で西洋の文化文明を取り入れたにもかかわらず、日本は結局雑種文化の国になることなく、世界に類例の少ない併存文化の国になった。それを可能にした要因の一つは、日本に漢字という便利な言語手段がすでにあったことなのである。(要約)私たちは、日本文化のように、自分なりに消化して、物事を取り入れていくべきだ。(是非の主題)
第一の理由は、異質なものをとりいれる意欲がないと、進歩がないからだ。(複数の理由一)わたしは、ほとんどの流行物を雑誌などで調べて買っている。例えば、ゲームボーイがはやれば、クリスマスプレゼント。モーニング娘がはやれば、そのカードを必死になって集めた。今では、誕生日プレゼントをあげるということが、私達の学校ではやっている。その流行を作るのはだれなのかと、ふと考えたことがある。その人が興味本位でやり始めたこと、言い始めたことが、たちまち全国に広まるのは、とても不思議だ。しかし、その人の行動を他の視線でとらえてみると、小さな好奇心が時代を新しくしていくのだ。
また第二の理由としては、他によいものがあってもまったく取り入れないのでは自分自身を成長させることができないからだ。(複数の理由二)わたしも、わたしの弟も、算数や数学の問題を解いたときに、自分の答えと解答が違っていると、自分の答案が正しくて、解答が間違っていると思いこんでしまうくせがある。母や父の説明を聞いてやっと、自分の考え方が間違っていることに気付く。こうしたように、誰からも助言を求めなければ、一向に成長しない。器械体操などでも同じだ。自分では、つま先が伸びていなかったり、足が曲がっていることも、気付かない。そんなときに、コーチが注意してくれれば、もっとうまい演技が作れるはずだ。
確かに、自分のやり方を押し通すこともときには大切だ。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない』という名言があるように自分なりに消化してから何かを取り入れ、自分を高めていくいことが必要だと思う。
講評 jun
40分でこの字数、この内容は立派です。長文を読みこなしているからこそ要約もスムーズにできるのですね。二つの理由もバランスよく書けていてとてもいいですよ。
第一の理由には、新しいものを積極的に取り入れようとしているという自分の体験が書けました。既存のものにこだわらない好奇心こそが時代を新しくしているのですね。流行に敏感であるということは、それだけ心が柔軟であるということかもしれませんね。
第二の理由に挙げてくれた体験実例は説得力がありますね。勉強にしても体操にしても、他者の意見に耳を傾けることによる効果は非常に高いものがあるでしょう。
結びはうまくまとめましたが、他の段落と比べるとややボリューム不足なので、反対意見についてもう少しくわしく書くとか自分の問題としてこれからのことを書くなどしてボリュームアップしてみましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |