低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
総合点、最高点 茶翅ゴキブリ
周りの友達を見てみると、それなりになんでもできる人はいても、一つだけずば抜けてできるという人はいない。テストでの総合点での一位はほぼ同じ人が取っているが、各教科での一位は結構変動する。社会に本当に必要なのは、万能タイプより一芸だけを極めたタイプであるはずだ。なのに、学校では、万能タイプのほうが何かと得なのだ。このせいで、自分の本当の得意分野が持てない人が多い。これは直さなくてはならない重要な問題だ。
この問題を生んだ第一の原因は、日本人特有の横並び意識である。日本の学生はみんな同じような格好をしている。特に、女生徒なんかは、同じような髪型に、同じようなかばん、同じような歩き方。後姿そっくりさんがいっぱいいる。これでは、だれがだれだかわかんない。
もう一つの原因は、学校の制度がそうなってしまっているからだ。数学の才能が飛びぬけてて他はてんでだめな人でも、すべての授業を受けなければならない。スポーツが得意で他がだめな人も、すべての授業を受けなければならない。学校は、得意分野を伸ばせる場所になっていない。いろいろなことを均等に伸ばす場所になっている。
確かに、ゼネラリストを目指すことは悪いことではない。しかし、「個人の能力とは、すべての能力を足したものではなく、特出したものだけの値。」だと思うので、スペシャリストが今の社会の中で望まれるだろう。
講評 kira
茶翅くん、こんにちは。常々思っていることだけに、説得力ありますね。一段落目の記述は切実です。私も昔の偉人伝などを読みふけっていた時に、どうしてこの進歩した世の中にはこういった逸材が出てこないのかしらと不審に思ったものです。昔の方が時代が厳しいから人も磨かれたのだろうとなんとか納得したものでした。
しかしその原因は人材まで量産するのん気な工業社会のせいだったとは…。
横並び意識は日本人の連帯感や生真面目な分業の能率化には貢献しましたね。しかし、確かに同じような「美人」(?)がふえました。サザンオールスターズのかつての流行歌にもそんなのがありましたっけ。「みな同じ身なり・・・」
学校の制度は見つめなおさなければならないでしょうね。しかしその変化が学力の低下にならないように目を光らせているために、画期的な変革は望めそうにない。
いちばん早い手当てとしては、私たち自身の意識を変えて自分の中にスペシャリストをつくっていくことですね。自作名言、すばらしいね。名言集をつくって入れておこうね。
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