創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   二年生のときのプレゼント   さぼてん

 ガラス越しに、一匹のダックスフンドが、こっちを見つめている。
「この子がいい!」
と、私は言った。二年生の四月十五日、私の誕生日だ。
「え、ショート(毛の長さ)がいいっていってだでしょ? それは、ロングだよ?いいの?」
「うん、直感的に、このこだぁ!! って。」
そして、この一匹のダックスフンドをうちで飼う事にした。車の中でも、箱の中の犬が、ごそごそと動いて箱が微かにゆれていた。その時、このプレゼントが今までの中で一番嬉しいプレゼントだな、と思った。
 家に着くと、家族みんなと来ていた従姉みんなあたふたした。
「ケージはどこに置こう?」
「犬(の入った箱)置くよぉ!」
「そーーーっっとね!」
とか、家中に声が飛び交うようだった。一番嬉しいプレゼントでもあったけれど、一番大変なプレゼントだと思った。そして、肝心な名前決めでは、
「○ッキー。っていうのどう?」
という意見にみんな賛成だった。
「拗音っぽいのがいいよね」
「は行がいい!」
「パッキー?変、却下。」
「ポッキーはお菓子だからちょっとね。」
まさか自分の事を言っているのだとは思っていない犬は、ケージ(檻の小さいやつ)の中で、クッションの臭いを嗅ぎまくっていた。
「クッキーとかは?」
「えー、却下。」
いろいろ考えた末、「○ッキー」で、○の部分は、ぱ行ということになった。そして、その中で、「ピッキー」が一番人気だったので、そのクッションの臭いを嗅ぎまくっている犬は、その日からピッキーになった。
 プレゼントといえば、クリスマスのとき。イヴの前の日に何かをお願いしていたら、なんと! 本当は、イヴの夜にサンタが来なくちゃいけないのに、イヴの前日にプレゼントが置いてあったのだ!! まぁ、それはそれで、欲しかったものが早くもらえたし、今後の話のネタになるからいいけれど、どこか不満で、ずっとふてくされていた。すると、イヴの夜にもサンタが来て、お菓子の詰め合わせみたいなプレゼントが置いてあったのだ。そのことを小さい頃は、「あわてんぼうのサンタクロースって、本当に居たんだぁ。」と感心していた。
 本題に戻るが、人間にとってプレゼントはもともと楽しみなものなのだ。誕生日になると嬉しいのはプレゼントがもらえるからだし、サンタクロースが愛されているのだって、単純に言ってしまえば、プレゼントをくれるからだ。それに、人にプレゼントをあげる時だって、お金とか、けちくさい事は考えないとすると、わくわくするものだと思う。いまでは、家で、ピッキーは優々と寛いでいる。

   講評   yama

 こんにちは。今までで一番うれしかったプレゼント、ピッキーの話を書いてくれました。ペットを飼うのは責任もあって大変だけれど、喜びも大きいよね。ピッキーがはじめて家にやってきたときのうれしさといったらなかったでしょうね!

<構成>ピッキーとのはじめての出会いの場面で書き出してくれました。つぶらなひとみが目にうかぶようで、思わず先生まで「この子がいい!」と言ってしまいそう(笑)かわいらしい目に見つめられると弱いよね。結びも現在のピッキーの堂々たる様子でまとめてくれて、書き出しとの対比にもなり上手です。
<題材>ピッキーが家にやってきた時の様子に加えて、クリスマスの時のおもしろい体験談を入れてくれました。ふてくされていたさぼてんちゃんのために、2回もプレゼントをもってきてくれるなんてすてきなサンタさんだね!あわてんぼうのサンタクロースが本当にいたんだと思ったという実例も、かわいらしくてすてきなエピソードだね。
<表現>たとえを入れるのを忘れてしまったね。イヴの前日にプレゼントがきてふてくされていた時の気持ちなどを何かにたとえてみたらいいんじゃないかな?おもしろおかしく軽妙なタッチで作文を書けているのでユーモア表現の方はOKです。
<主題>「人間にとってプレゼントとは」と考えてくれました。プレゼントはもらう方もあげる方もうれしいものですね。喜びを分かち合う事ができる手段の一つだといってもいいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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