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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   逆境歓迎   うっちー

 フランスの有名な数学者ポアンカレは「創造とは、マッシュルームのようなものだ」と言った。きのこの菌糸は地下で栄養の続く限り伸び続ける。しかし、障害物にぶつかると、そこで成長をとめ、胞子を出す。一方の創造では、まず知識の蓄積から始まるが、知識をためるばかりでは、やがて人生の幕を下ろさなくてはならなくなり、その知識を生かせない。ためた知識を生かせるのは、やはり逆境に陥っている時だろう。他の人とは違った工夫を強いられる時こそ、創造をするにはもってこいだ。偉人の中にも逆境を自分の中でプラスに変える能力に恵まれていた人が多い。私は一波瀾ありそうな道を生きていきたい。
 第一の方法はどんな時にでも失敗を恐れずに少々背伸びをしてでも何かにチャレンジしてみることだ。私はこの夏、カナダに約二週間ホームステイに行くことになっている。どちらかと言えば初対面の人とは話すのが苦手で英語も苦手でしかも家では親に頼りっぱなしの私は少し自分を変えるチャンスと思ったのか勘違いしたのか(笑)行くことにした。このホームステイで自分自身がどう変わるのかは分からないが、今から楽しみだ。
 第二の方法は、茨の道を進ませず、みんなに安全な道を進ませようとする社会を変えることだ。今、世界の水準から見ても日本の野球のレベルは高い。もちろんそれは、夏の甲子園に出場するために全国で熱心に野球をする人が多いからだ。この予選トーナメントは神奈川県の出場枠に入るだけでも大変で全国の頂点に立つには決して試合に負けられない。このような厳しい中でも出場を逃した人たちが大学生や、社会人になっても野球を続けているからこそプロ野球に陥らず続いている。甲子園に出れなかったと言う逆境が人を強くしているのだ。
 確かに逆境に陥らないように注意しながら進んで行くほうが効率がいい。逆境の中ではかえって集中できずにいい考えが浮かばないかもしれない。しかし、「朝の来ない夜はない。」という名言のように逆境は必ずやってくるし、どうせ去っていくのだからつらいものには先にあたっておけばいいと思う。きのこにしても、早く障害物にあたって胞子を出したほうが多くの栄養がもらえる。私は知識を蓄えていつ逆境と安全な道との選択を迫られた時に備えていきたい。

   講評   jun

 各段落バランスよく書いていくことができました。「一波乱ありそうな道をいきていきたい」とは大胆な意見ですね。自分からそのような選択をしなくても、波乱続きという人もいますが(笑)、自ら波乱を希望するとは勇気があります。
 第一の方法である、失敗を恐れず、背伸びをしてでもチャレンジするとは前向きでいい姿勢だと思います。うっちー君にとって、この夏のホームステイは、新たな自分への挑戦というわけですね。変わり果てた、ではなく、見事に生まれ変わったうっちー君を楽しみに待つことにします。
 第二の方法には、野球の例を挙げることができました。私たちは、勝つことよりも負けることで多くを学べるのでしょう。順調に勝つことだけが人生ではなく、負けを経験することによって、さらなる飛躍ができるというわけですね。
 最終段落では、逆境のマイナス面を認めた上で、自分の生き方をしっかりと示すことができました。
                                  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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