国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   親友、ライバルの作り方   うっちー

 今、現代技術の恩恵を受けた工業製品が溢れている。そして多くの日本人は沢山のものを持っている人が豊かに見えて使いもしない服や靴を溜め込んでいる人がセレブと呼ばれて羨望のまなざしで見られている。しかし、豊富な工業製品は地球を汚染し、問題化している。今こそ私たちは工業製品の機能さえ使えればよしとするべきだという考えをもたなくてはならない。レンタルをすることにより、真に豊かな生活をえることができるようになる。私はレンタルを活用して生きていきたい。
 その第一の方法は物を持つということが豊かさの象徴であるという考えを捨てることだ。私の母は先日、ついに念願であったマッサージ機を購入した。母が言うにはマッサージ機さえあれば月に何度も按摩にいかなくても大丈夫となる予定だった。しかし、現実には子供たちによる肉体的、精神的な追い詰めと融通の聞かない機械相手では肩こりはなくならず、結局今もたまに按摩に行かざるをえない。少々コストはかかるがなじみのマッサージ師にやってもらえば楽なのだ。マッサージ機ではなく、人の手を借りることによって楽にしようとする方が良い。ちなみにマッサージ機は今は私もちょくちょく使う。試験勉強で疲れた体にはもってこいの道具である。(笑)
 第二の方法はレンタルも許容できる社会にすることだ。私は銭湯に連れて行ってもらった経験はなく、貸し本屋さんも見たことがない。これらは究極のレンタルであった。江戸時代の長屋住まいの人々もお互い助け合うようにレンタルしあっていただろう。しかし、明治政府が土地に価値を認め、土地で税金を払わせようとしたため、一部都市地域で育まれていたレンタル精神はその芽を摘み取られてしまった。近所の人との交流をもっと増やし、共同で使うことの便利さを知るための努力をしなくてはいけない。
 確かに個人所有が多いことはいいことかもしれない。冷蔵庫は一家に一つは必要だし、テレビやラジオもないと不便だ。しかし「一人の敵も作らない者は、一人の友も持たない。」という名言のように、物を共有する仲間がいないということは、親友もライバルもいないということなのだ。物を人からレンタルすることで、自分の交友関係が広がり、しのぎを削りあうライバルを得て、お互いを励ましあえる親友を得られるのだ。

   講評   jun

 たくさんの物に囲まれた生活があたりまえになっている現代の日本。でも、いかに身軽でいるかという点が尊重される時代に少しずつ変わっていくのではないかという気がします。
 物を所有していること自体が豊かなわけではなく、その物を活用し、自分の欲求を満たすことができたとき、初めて豊かと呼べるのでしょう。マッサージ機を購入したお母さんですが、日ごろからストレスのたまった体と心を癒すには、そのマッサージ機だけでは不十分だったようですね。
 個人主義が発達したせいか、また、人と人との距離が広がったためか、気軽に物を貸し借りすることは少なくなりましたが、助け合いの精神をもう一度見直す必要がありそうです。
 結びの部分は、レンタルということよりも交友関係の大切さという点に焦点が絞られてしまった感があります。書き出しの意見にそってまとめてみましょう。

   

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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