国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   制服は良いか悪いか   ポッター

「ちりん…ちりん…」
 風鈴の音が涼やかに聞こえる。空を見ると、ぎらぎらと光る太陽が照りつけ、私たちの頭を焦がしていく。今は七月。七夕も植木市も終わり、現在の主役は太陽とプール。しかし、私たちはそんなこと(でもないが)は言っていられない。このクソ暑い真夏に、決して(?)涼しくもない制服を着なくてはいけないからだ。
 私ははっきり言うと、制服が嫌いだ。ワイシャツのボタンはいちいち留めなければいけないし、リボンの位置だって曲がっていればわざわざ直さなくてはいけない。スカートも膝丈(とはいってもほとんどの人は守っていないが)で、校章とクラス章を上着の左襟に付ける。(夏服の場合はクラス章だけを左の胸ポケットに付ける)しかし、こんなことを言いつつも、やはり制服は良い(大切)と思う。
 理由の一つは、制服は心が入れ替えられる(ような気持ち)になること。私は小学校のときから制服だったので、あまりそのようなことはないが、やっぱり『中学校の制服は違う』とたまに感じることがある。
 小学校の制服と違うのは、まず、校章やクラス章などのバッジが付くことだ。
小学校のときは、校章が上着の胸ポケットと学校指定のワイシャツに刺繍されていて、選択をするときなどはそのまま機械に入れても何の問題もなかった。
 しかし、校章やクラス章はそうはいかない。上着を脱ぐときにはワイシャツに付け替えなければいけないし、選択をするときも必ず外さなければ、機械が壊れてしまう恐れがある。けれど、そういうことを習慣づけておくと、きびきびと色々なことができるのである。一日にひとつでも良いから何かをやる。それを何日も何日も続けていると、やがて習慣になり、その特徴を学ぶことができる。それをいくつもやれば、いくつも習慣がつき、『時間を無駄にしないように』『時は金なり』ということを学ぶ。そうすれば、時間の使い方が上手になると私は思う。
 二つ目の理由は、制服はどこの学校かが一目でわかるからだ。小学校の制服はどこも同じような感じがするが、中学校の制服は学校によって少し変わる。上着は学ランとブレザーがあるし、スカートやズボンの柄、色だって学校によって違う。だから、良いことをしても悪いことをしても、制服を着ていればすぐにわかってしまうのだ。(その点は良くも悪くもあるが…)
 私の習い事の先生は、「看板を背負って歩いているのだから」と言っている。看板とは、制服のことだ。制服はその看板と同じ役割、つまり、学校の宣伝になるわけだ。良いことをしていれば「あの学校は良さそうだな」と思われるし、逆に悪いことをしていれば「あの学校はちょっと…」と思われるかもしれない。
どちらにしろ、制服を着ているときの自分の行いで、良くも悪くも思われるのだ。
 確かに、制服を着ていると動きにくいとか、夏場は暑いということがある。二つ目の理由に出てきたように、悪いことをすればすぐにわかってしまうようなこともある。しかし、制服は学校生活の基本なのだ。制服を着るときから、学校は始まる。心を入れ替えて、その一日を過ごすときに大切なのだ。制服を着て心を入れ替え、今日一日を無駄なくすごそう!

   講評   inoko

 ポッターさん、こんにちは。冬でも半袖のポッターさんが、制服で困っていないかといつも気になった春先。季節を先取りするかのように気温が変化すると、制服では厄介だと思うこともありますね。悪い点も多々あるけれど、制服の良い点を考えてみると、次々に出てきましたね。入学当初は、何となく体になじまなかった制服が、日を追うごとになじんでくる。そして自分と制服とがぴったりとしてきたとき、初めてその学校の生徒になったと言えるのかもしれません。制服って、おもしろいものですね。
☆ 「嫌いだけれど良いと思う。」そのように感じている人は多いと思いますが、それを文章にするのがなかなか難しいところですが、自分の感じたままをうまく文章化することができています。さすがですね。今回は、反対意見を述べてからのまとめかたがいいですね。最後の文章も前向きな印象で、効果的です。
選択 → 洗濯

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