国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間はほかの人間と   えちみ

 人間はほかの人間と自由に交わることができる。あるいは、まじわる相手を選ぶことができる。とりわけ、現代のように、都市化が進み、偶然性の高い社会では、人間関係は、ふと結ばれ、そしてふと消えていく一時的なものであることが多い。しかし、そのような自由な人間関係のなかで、ひとつ例外がある。それは、血縁の関係、とりわけ親子の関係である。人が生まれた瞬間に、親子の関係は宿命的に与えられてしまっている。現代のひとつの現象は、親子という関係が「問題」化してきた、ということであろう。変化する社会の中で親と子の経験がまったく異質化してしてしまったという事実に注目したい。自分の子供は、将来、自分と同じようになるだろう、と親は考え、また、子供は、親と同じような人間になりたい、と考えた。ところが、現代社会での、様子は違う。親は、自分が子供だった時の経験を思い出してそれによって子供を育てるのではなく、育児書をひもといて子供を育てる。乳児経験の段階から、親子の間には、大きな落差が作られているのだ。社会が進歩し、変化する限り、この落差は避けられない。(要約)私は、自分なりの文化や価値観を大切にしていくことが大切だと思う。親と同じような価値観や文化で生きていたら、自分のやりたいことができなくなったりと親の価値観に固められてしまうからだ。(是非の主題)
 一つ目に、適応力がなければ、新しいことがどんどん入ってくるこの時代では、なかなか暮らしずらいと思う。それは、カタカナの言葉や、外来語がとても増えてきているからだ。インターネットなどを使ったら、さまざまな外来語が出てくる。適応力が無くて、さまざまな言葉が出てきたときに、意味が分からなくて内容が理解できなかったりすると、時代遅れだなと強く感じるときがある。そうすると、知っておきたかったと思う。親などの価値観にとらわれると、時代についていけなくなる気がする。(複数の理由1)
 二つ目に、ただ新しいものが入ってくるのではなくて、良いものだけが残っていく。だから、古いものがすべてなくなっていくということではない。古いものでも、良いと思われるものは残ってゆくし、新しいものでも、すぐになくなっていく物だってある。昔の人の知恵は、どんな新しい技術よりも頼りになるときがある。食べ物を腐らせないようにする方法などは、技術でも、かなわない時だってある。それに、難しい問題を解いている私でも、親の些細な一言に感銘したりすることだってある。(複数の理由2)
 たしかに、今までのように、親が子供に同じことを伝えたほうが、安定しているが、しかし、脱皮しない蛇は滅びるとあるように、私たちは進化し続ける時代の中で、新しい親子ののあり方を模索していくべきだ。(名言の引用)(反対意見への理解)

   講評   sarada

第一段落は要約と自分の意見、第二段落はその理由(1)、第三段落は理由(2)、第四段落は名言の引用と意見、という書き方を確実にマスターしたね。短期間で把握できるなんて、奈美ちゃんはすごいなあ! 
「自分なりの文化や価値観を大切にしていくことが大切だと思う。」 という【是非の主題】 を、しっかりあげ、理由に展開していきました。「親などの価値観にとらわれると、時代についていけなくなる気がする。」 という理由は、ちょっと親の立場である先生もどっきり! 確かにいい意味でも悪い意味でも、言葉の変化にはついていけない気がしています。育つ社会の違いを感じずにはいられません。
また、奈美ちゃんが言うように、社会とは不思議なもので、どんなに古いものでもいいものは残っていくし、新しいものでもその場かぎりのものがあるよね。そう考えると、社会は排斥すべきもののを自然と排斥し、残すべきものを残していることがわかります。私たちは、社会の流れに逆らわなくてもいいのかもしれませんね。「食べ物を腐らせない方法」 が具体的に書いてあるといいね。
「脱皮しない蛇は滅びる」 という名言は、新しい親子関係を納得させる名言だね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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