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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お米が恋しい   サボテン

 ケーキミックスは大ヒットした。アメリカ国内で売りつくすと、ヨーロッパやオーストラリアにも進出した。ところが、ケーキミックスは日本の市場では完全な失敗だった。日本の食文化におけるお米の重要さはいうまでもない。食生活が欧米化したといっても、一日のうちでいちばん大事な夕食が、いまだにお米中心であるということは、最近の厚生省の調査でも明らかだ。その御飯をたくのと同じ器でケーキを作ると、バニラやチョコレートに汚染されてしまうのではないか——。日本の主婦がひっかかったのはそこだった。私は、その国の文化を大事にすることが一番大事だと思う。(要約・中心を決める・構成)
 私は、2週間ほど前、勤労体験学習で3日間、近くの幼稚園へ行った。幼稚園では、3日間とも給食で、1日目は御飯、2日目と3日目はパンだった。私の、お世話になったつき組には、まーくんという子がいる。まーくんは3日間とも、
「もう、食べられなーい。」
と、チワワのように目をうるうるさせながら、言っていた。私はそのたびに、
「がんばって食べてごらん!」
と言った。とくに、御飯の日には、
「一粒残らず食べなさいね。」
と、知らず知らずのうちに注意していた。これは、「お米を大事にしなさい。」と、小さいころから言われてきたからかもしれない。(体験実例・たとえ・その人らしい会話)
 そういえば、最近あまり、御飯を食べていないような気がする。一日くらいなら、我慢できる。しかし、もう2日にもなると、お米が恋しくなってくる(言い過ぎ…笑)。それに対し、パンは1週間、2週間食べなくても、何ともない。こういうときに、やはり、私は日本人だなと思う(笑)。(体験実例・ユーモア表現)
 日本人にとってお米とは、なくてはならない大切なものだと思う。私の父も、アメリカへ出張に行ったとき、御飯が食べたくてしょうがなかったらしい。「三つ子の魂百まで」ということわざもあるように、ほかの国の文化も取り入れ、そして、日本の文化も大切にしていきたい。(ことわざの引用・一般化の主題)

   講評   kamono

うみみさんらしい、いい作文ができました。いやあ、申し分ありません。その国の文化を大切にすることが一番大事だ、と言っておいて、そのあとの体験実例、勤労学習で近くの幼稚園へ行ったときの話が、とてもよかったです。会話をたっぷり入れて、まーくんとのこと、ほんとにいいですね。<御飯の日には、「一粒残らず食べなさいね。」と、知らず知らずのうちに注意していた。これは「お米を大事にしなさい」と、小さいころから言われてきたからかもしれない>。この押さえが、利いています。次の段落から結びへ、秋葉さんらしさのよく出た、快調な書きっぷりです。<日本人にとってお米とは、なくてはならない大切なものだ、父も、アメリカへ出張に行ったとき、御飯が食べたくてしょうがなかったらしい。「三つ子の魂百まで」……>まで、ほれぼれする(?)表現で感心しました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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