国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2346 今日2286 合計52196
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   消化をして、新しい自分を作ろう!   えうや

 ある言語がそれまで接触の無かった別の言語と接触するとそこに相互の交流が生じ、双方の言語の中に相手の言語によるいろいろな変化が起こる。日本は、あらゆる点で西洋の文化文明を取り入れたのにもかかわらず、日本は結局、雑種文化の国にならず、世界に類例の少ない併存文化の国になったのである。それを可能にした要因の一つは、日本に漢字という便利な言語手段がすでにあったこだ。僕は、自分なりに消化してから取り入れるのはいいことだと思う。
 良いと思う理由の一つに、そのままでは自分らしさがなくなってしまうからだ。例えばカレーは、もともとインドのナンという食べ物に使われていたものだ。しかし、日本はそれを取り入れたが、そのままの形ではなく、『カレーライス』というものにして、カレーを日本の食べ物の代表とも言えるご飯にかけた。しかも、『カレーごはん』とか『カレー丼』という名前で呼ばずに『ライス』という英語をつけた。カレーライスは、インド、アメリカ、日本の三つの国からできた食べ物なのだ。
 二つ目の理由は、自分で消化せずに物を取り入れたら、自分自身を成長させないからだ。僕はサッカー部に入っているが、先輩にとても上手な人がいる。監督はその先輩がなぜ上手なのかを話していた。監督が言うにはその先輩は、監督や他の人から教えてもらったことをそのまま自分の技にせず、教えられたことを自分で改造したり、二つの事をつなぎ合わせたりする。それを試合に生かすことができるのが上手だといっていた。誰かに教えてもらったことは、たいていの場合は他の人も知っていることが多い。誰も知らない新しい技だったとしても、それと他のものをひっつけたら、また新しい技ができる。
 確かに、そのまま取り入れることも良いことかもしれない。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない』という言葉もある。自分なりに物を消化して取り入れ、自分を高めていくことは、良いことだと思う。

   講評   tama

【複数の理由一・二】 自分なりに物事を消化してから取り入れるべきだという意見についての理由を述べることができました。日本人はこれがうまくできたのですね。ものの名前などはカタカナ表記にしてそのまま取り入れたり、意味を重視する言葉は漢字を生かすというやり方は、日本文化の特徴なのですね。

【体験実例】 「カレーライス」も外国から入ってきたものをうまく取り入れ、日本人好みの食べ物にしてしまった例ですね。(カレーが嫌いな人を、先生は知りません。(笑)
 自分自身の成長のために、人の意見を取り入れることも大切です。自分なりに工夫して新しい技を生み出すことのできる先輩を見て、健くんも大いに影響を受けたことでしょう。

【ユーモア表現・名言の引用】 新しい技を自分の「財産」にするために、監督や先輩から学んだことを、健くんなりに消化して、自分のものにしてくださいね。

【是非の主題・反対意見への理解】 確かにそのまま真似してOKの場合もあります。言語や技術を伝えるには、真似をしなければならないこともありますね。しかし最近では、伝統芸能である能や歌舞伎などもどんどん新しく進化して、再び現代人の心を捕らえて人気が上昇しています。自分を高めるために、消化して取り入れた結果だといえるのではないでしょうか。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)