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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   成功するためのきっかけ   ルル

「キノコ」は地下に根をはって生きている。障害が無ければそのまま伸び続け、障害があれば「胞子」などを飛ばし、命の幅を広げていく。キノコは「障害という逆境を、自分の成長に変えていったのだ」わたしも、キノコのように「逆境を成長に変えられる」生き方をしたい。
そうなるための方法としては第一に、「逆境」を恐れないという事である。常に「逆境」を恐れていたら、物事を進めることが出来ず、成長する事も出来ない。しかし、物事に積極的に取り組めば、必ず逆境に遭遇する。その時にそれらを恐れていては、結局前に進む事は出来ないのである。私も、文化祭の劇で演出を担当したとき役者やダンスの人たちとたくさん対立したりするなど、様々な逆境にぶち当たりながらも、その劇が完成したときには素晴らしいという思いとともに大きな達成感を得る事が出来た。
 第二の方法は「敗者復活制度を社会に作る事」である。現代の社会では敗者復活制度があまり設けられていないため、一つの失敗が命取りになってしまう。そのため、人々は逆境を恐れてしまい「成長」までこぎつけないのである。そんな敗者復活制度が設けられていない身近な例として「高校受験」が挙げられる。公立高校の場合、どんなにがんばっても受けられる試験は1回なのだ。もしそこで落ちてしまえばどんなに泣いても、その学校に入学する事は出来ないのである。すると人々は落ちてしまう事をおそれて、志望校のランクは一つ、二つと下げていってしまうのである。大学受験はお金がかかるというものの、「浪人」というのも変な話ではない。極端に言えば、行きたい大学にいくためなら何浪したってよいのだ(笑)志望校に落ちてしまう事を逆境と考えるのなら、結局私たちは逆境を恐れてしまうのである。
 順調に物事が進むのはよいことかもしれない。しかし、「キノコ」は何の障害物にもぶつからず、根が伸び続けるとキノコを作らずに枯死してしまう。つまり順調に物事が進むということが成長につながるとは限らないのである。名言に「脱皮できない蛇は滅びる」というものがある。つまり人間も蛇と同じように何かのきっかけによって変わったり、そのきっかけにぶつかったりしなくては成長できないということなのだ。つまり逆境というのは私たちが成長するためのきっかけなのである。けれどそれを成長に結び付けるかは私たち次第だ。だから私は「逆境を成長に変えられる」ような生き方をしたい。
 

   講評   nara

 今期取り組んでいる複数の方法は、「内と外」をポイントにして考えていくといいね。内、つまり精神のあり方ということだけれど、こちらは抽象的になりやすいので、要注意。例えば、今回のように「逆境を恐れない精神」を培っていくには、どういうことが必要なのだろう。ここをより具体的に提示できるといいね。幼いころから、新しいことにチャレンジする場を増やすというのも一つの方法だ。また、周囲がレールを整えないようにする(危険を排除しすぎない)とかも考えられるかな。気持ちの部分で、「失敗するのはマイナス・かわいそう」とならないようにすることが必要だね。失敗を成功に結びつけた例を読書を通して蓄積するということなどもよさそう。
 もう一つの「外」、これがシステムの問題ね。「敗者復活」という考えは、どうも日本には定着しないなぁ。「こうするにはこの道のみ」と硬直化して、気持ちとシステムが悪循環している。この硬直化は息苦しさにもつながっていくのだろうな。一度ルートに乗ると、それが一般的に成功のルートだとしても、そこからはずれることはしない・できないとなると……つらいこともありそうだね。システムの整備ということになると、大掛かりすぎて何からやればいいのかわかりにくい。大切なのは小さな声であっても、主張していくことではないだろうか。
 「逆境は成長のきっかけ」これはいい定義だね。このように、自分なりに「○○とは〜である」という定義を作れるようになると、それがそのまま意見の核になる。普段から、自分の言葉でさまざまなことを定義づけしてみる習慣をつけるといいよ。
 

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