創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当に必要なのは……   じょー

 ユージンは東京とは違い、街自体がそれほど大きくなく、生活のリズムがゆったりしている。たとえ、見知らぬ人であろうと、道ですれ違えば挨拶が飛び交う。バス停で、障害者が並んでいれば、当たり前のようにその人が乗るまで待っている。これらは、「大人」と「大人」としての関係である。しかし、日本では車椅子を後ろから押してもらうだけでセットに見えて、子供扱いの様になってしまう。ところが、車椅子が電動になるとセットにしようがないので、「一人の大人」として見えるのだ。イギリスの作家ローズマリ・サトクリフは、ある日一つの恋愛をするが、彼女の周りの人々は、彼女が傷つくかもしれないと思い、その出来事を直視できずにいた。別離に終わった彼女の恋に本人は「自分達の苦境に直面し、分かち合うことができたえら良かったのに」と述べた。障害者であろうと何であろうとそれぞれには「傷つき、経験を積み重ねて行く自由を持つ権利」というものがある。
 みな、無防備なままでも何かにチャレンジしていくことが大切であると思う。理由は、そのほうが人は前に一歩すすむことができるからである。私は家で良くテレビゲームをやるが、いつも攻略本を使用して遊んでいる。その為、ただひたすらに本どおりに進み、終わってしまうとそれはそれでつまらなくなり、ついには一度クリアしたゲームはやらなくなる始末である。しかし、この前友達から借りたゲームには攻略本は無かったためいつもより5倍近くの時間がかかった。だが、クリアをしたときの達成感は10倍にも感じられた。その後も、コツをつかんだのか、とてもスムーズにクリアをすることができた。
 また、手助けが必要であることも確かだ。先月、一日修養会を次週に控える私達のために、学校に障害者施設の職員の方が来られた。その施設は、目の障害を持つ人々のもので、職員の方が持ってきた特製スコープで何人かの生徒に、障害者になった体験をさせてもらった。漫画に出てくるような博士が掛けていそうなぐらい大きなスコープであり、着けると明るいか、暗いかぐらいの差しか判断できないそうだ。装着した生徒はまっすぐに歩くことができず、ウロウロと手探りで、また、一歩一歩慎重に歩いていた。そんな体験は、障害者の気持ちを教えてくれた。ずっと前に、このような障害者が困っているにも関わらず、素通りしてしまったことがあり、良心が痛んだこともあった。友達がこまっていたところを助けて感謝されると嬉しくなるし、何よりも友達が私の助けを必要としてくれたことが嬉しい。
 困難にぶち当たることは誰にでもある。それに助けが必要か、不必要か。それを決めるとなる難しい話になってしまうが、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である」という名言があるように、一番大切なのは中身なのである。(総合化)

   講評   nane

 要約は、しっかりまとめたね。この第一段落は、要約でなく状況実例で書いていってもいいからね。(高校生の課題はそうなるので)
 攻略本なしのゲームの例は、共感できる。(笑)先生もむかーし、ゼルダの伝説をやったとき、最初は攻略本なしで進んだので、スリルがあった。途中から攻略本を参考に進んだので、面白いことは面白いけど、やはり感動は薄まった感じがある。無謀なチャレンジというのは、人生を自分らしく生きるために大切なことだと思う。
 第三段落の実例も、いい話。チャレンジは大切だけど、助けてあげる必要があるときには助けた方がよいということだろうね。
 大切なのは中身である、というのは、もう少し説明が必要か。でも、雰囲気はわかる。
 この長文にある、「傷つく権利」は、一種のキーワードだから、この言葉を加工して光る表現を作ることもできる。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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