国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   一番好きな遊び   えとわ

「♪そらをおしあげて・・・・♪」
と気持ちよく鼻歌を歌っていた私に,母が,
「上手だね。その歌の曲名は何というの?」
と聞いてきた。私は,
「ひととようのハナミズキだよ。」
と答えた後,すぐに,
「カラオケに行きたいな。」
とねだった。母は,しぶしぶした顔で,
「仕事が終わっていないけれど,仕方ない。ストレス解消に行こうか。」
と返事をしてくれた。母は,今一番忙しい時期で,家にまで仕事を持ち帰ってきてやっている。それなのに,私に付き合ってくれるというのだ。なんと優しい母なんだろう。
 逆に父は,眠いと言って暇そうにしている。
「朋代の作文のためだ。カラオケに行くしかない。」
とひょうきんなことを言うカラオケの好きな父である。私のカラオケ好きは父ゆずりかもしれない。父はこの7月に新潟での単身赴任を終えて,自宅に帰ってきた。いつもの4人家族に戻った。父は,お笑い芸人の志村けんのように家族を笑いの渦に巻き込んでくれる。最近私の顔に笑いじわが増えたような気がする。
 うきうきしながら,近くのカラオケボックスに自家用車で出かけた。やはり高校生の姉はついてこない。友達と遊ぶ方が楽しいのだそうだ。カラオケボックスの個室に入り,歌を選び,リモコンで送信する。何度か来ている私達は,お気に入りの曲を入れる。『涙そうそう』『ハナミズキ』『no more cry』『花』『風』などである。私達は,機械に採点をしてもらい,点数を競い合うことを楽しみにしている。
「やった!なんで!ふっふっふ・・・・・」
などいろいろな声が部屋の中を飛び交う。そんな中,父に,
「少年時代を歌って。」
と頼んだ。どうしてかというと,佐原市の小中学校音楽会で津宮小学校が発表する曲だからである。私はピアノのパートに選ばれたが,まだ,楽譜をもらっていないので,どんな曲か知りたかった。曲がかかり,父が歌い始めた。前にも聞いた曲だった。父が歌っていたのを思い出した。心が優しくなるような曲であった。母は,
「井上ようすいという人の昔の曲だけど,いやされる曲だよね。上手な人が歌ってくれると気持ちいいね。」
と言う。母も私も,父の歌のうまさには感心している。母は,歌が苦手である。父の18番は,母が言うには松山千春の『長い夜』なのだそうだ。歌い方が松山千春にそっくりで笑い転げてしまうらしい。ところが私の前では歌ってくれない。キーが高くて歌えなくなっているらしい。今日の父は,『宇宙戦艦ヤマト』を歌って92点という高得点をあげた。途中で片手を腰に当て,もう片方のマイクを持った手を天に突き上げ,あはははと入れるところがおもしろい。きっと,酔っ払っているのだろう。私は,『no more cry』で90点という高得点をあげた。それでも父の点数には及ばない。母は童謡なら歌えるが,歌謡曲はからっきしだめである。自動車のナビゲーターのように私にくっついて歌ってくるから少しおくれているように聞こえる。2時間歌いまくり,私の心は晴れ晴れとしていた。
 私の一番好きな遊びは,おもいっきり歌を歌うことなんだと思った。早く高校生になって,NHKのど自慢に出てみたい。そして歌手になれたらいいな・・・。

   講評   sugi

 夏休みはカラオケに行く機会も増えそう。次はお父さんよりも高得点をあげられるといいね!
 七月の清書は、本当に楽しい作品に仕上がったね。八月はどんな作文を書いてくれるのかな?

 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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